本の紹介 の記事

4時間から3時間半のゴールを目指す人向けに書かれた本。月刊「シティランナー」に掲載された記事を再構成したものだそうです。本書が出版された2000年頃には、ランナーズやクリール以外にもランニング雑誌があったようですね(今でもあるのかな?)。

1ページや見開きで1つの「ポイント」が完結していて、さらさらと読めるようになっています。ユニークだと思ったのは、「スピードプレイ」という練習法。

徐々にペースを上げていき、ややきついと感じたらすぐに楽なペースに落とす。その後余裕が出てきたら、再び徐々にペースを上げる。
というもので、自分のペースの限界と持続できるペースを把握するそうです。特に数字(速度)にとらわれず、自分の感覚を大切にするそうです。ビルドアップは決まったタイムで行いますので「やらされ感」や疲れが残ることがありますが、スピードプレイはあくまで「プレイ」=遊び感覚で行うことが重要だそうです。

そのほかにも、「3日間自宅合宿」(朝、午前、夕方の3回走る。中日は軽めにして、3日目に一番負荷をかける)などもユニークでした。

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金哲彦さんの本。新書版で小型ですが、内容はたっぷりと濃いです。写真は無く、体幹を鍛える運動やストレッチのイラストがある以外は、全て文章です。

「3時間台(サブフォー)で走ることは、さほど難しくない」という考え方の元、初心者がどのようにして練習して大会に臨めばよいか、また故障への対処方法などが全て載っている本です。

「プロダクツ」(シューズ、ウェア)、「フォーム」、「レースマネージメント」、「レース中の痛み」、「トレーニング」、「ボディケア」、「ダイエット」、「栄養」の8章立てです。「ダイエット」に1章を割いているのは、ファンラン以外の本では珍しいですね。

新書の300ページ弱で全てを述べています。そのため、各項目の判りやすさは、写真などが豊富な他書に軍配が上がるかもしれません。でも、通勤電車の中で「3時間台で走るには何を考えたらいいか」を一通り理解するには最適な本だと思います。

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)
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アミノバリューランニングクラブINぐんまの代表の、山西先生の著書。1985年の出版ですが、内容は全く古さを感じさせません。先生の考え方は、ずっと前から同じだということが良く判ります。

第1章は、「マラソン春夏秋冬」。春は基本トレーニングでスピード強化、夏はトライアスロン的トレーニングで種々の種目の練習を行い、秋は走りこみでウルトラマラソン走者を目指し、冬はレースでマラソンランナーになる。日本の四季を上手く利用して、長期の「期分け」の考え方で1年を過ごす。
各季節のプログラム例や、タイムごとのインターバル走の設定、ペース走の考え方、1週間の練習内容など、練習の仕方もばっちり書いてあります。

第2章は「ぼくのマラソン哲学」。マラソンの走者や大会は、その人や地域の歴史から出来ている。足を見ればランナーの歴史がわかるし、食べ物はランニングに対する思い入れを映す。先生のランニングの歴史もあります。

第3章は「マラソンランナー的生活」。朝昼晩夜の練習の考え方や、女性や子供、高齢者という当時ではマイナーなランナーに向けての激励のメッセージもある。「毎日、少しずつでもいいから走る」「朝晩走る」は、アミノバリューランニングクラブINぐんまの冒頭でお話いただきました。

第4章は「レースに出る」。レース直前の調整期の過ごし方や、レース中のマネージメント。
 1週間前に10kmをレースペース走(大会ではない)し、4日前に5kmのペース走。他の日は積極的休養。
 また、ランナーのレベル別のお勧めの大会もある。群馬でも1985年頃はフルマラソンを行っていたようです。「サブスリー向き」とあるので、高速コースだったのでしょう。

先週のアミノバリューランニングクラブINぐんまのマラニックにも、別の大会終了後に自転車で駆けつけてくれた先生。いつもありがとうございます。

山西哲郎の自然流マラソン読本―走れ!風を切って (1985年) (ランナーズ・ブックス)
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ウルトラマラソン関係の本を、2冊読みました。いずれも、1992年に出版された本です。


ウルトラマラソンへの道―人はどこまで長く走れるのか

フルマラソンを3時間少しでゴールする力量を持った著者が、仲間と共にサロマ湖100kmウルトラマラソンに初挑戦したときのレポートと、ギリシャのスパルタスロン(246km)のサポートに同行したときのレポートが主な内容である。他にも、ウルトラマラソンのランナー10人の紹介や、当時のウルトラマラソンの大会一覧が載っている。

ウルトラマラソン―人はどこまで走り続けられるか

スパルタマラソン(247km)、広島長崎ピースラン(455km)、青森東京ピースラン(800km)、ウェストフィールドラン(1011km)を走った人が、各々の思いを綴った書。
ウルトラマラソンの紀行記と、練習内容、完走するための10か条、そして「私のランニング観」という構成は共通で、比較しながら読むと面白い。
練習方法は様々。レースを練習代わりにする人もいるし、自宅から山への往復を行って山岳ルートを重視した人も居る。だが、総じていえるのは「感謝」と「心」。ウルトラマラソンは、単に体力だけではないことが良くわかる。巻末には山西先生のまとめもある。

ウルトラマラソンの本は、意外と少ないですね。ポピュラーな種目で無いためでしょうか。また、スキルやテクニックについて書いてあるものより、「旅行記」の体裁を採っているのが多いように感じます。これも、「気持ちで走る」という、ウルトラマラソンの特性でしょうね。

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2009年1月に出版された本で、副題に「自己記録を更新できる最強トレーニングメニュー集」とある。名前のとおり、6時間、4時間、3時間でマラソン完走を目指すためのメニューがメインコンテンツの本。

以前紹介した「eA式 マラソン走力UPトレーニング」や、「マラソン実戦力アップマニュアル」と同様の趣旨の本だが、本書の特徴は、99日前から1日毎に細かく書いている点。更に、運動していない人が30日でフルマラソン完走(キロ8分程度)を目指すための「駆け込みメニュー」があるのも面白い。出版時期から考えると、東京マラソンに向けての本だったのだろう。

主に4週間を1セットと考え、各セットの最後の1週間はリカバリー期と考えているのも本書の特徴だ。この考え方は金さんのオリジナルらしく、以前紹介した「マラソントレーニング」も同様の考え方のプランが掲載されている。

練習のメニュー作りにはいろいろな考え方があるが、

  • 目標とするレースを決める
  • 「期分け」を行う
  • 各期の目的をはっきりさせる
  • 適宜休養をはさんで、「超回復」を利用する
という点は共通しているようだ。

本書では、LSDやインターバル走、坂道トレーニングなどの練習メニューのアイテムは省略されており、また写真も少なめである。アイテムについては、金さんの「体幹ランニング」などに詳しく書いてある。

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