2009年1月に出版された本で、副題に「自己記録を更新できる最強トレーニングメニュー集」とある。名前のとおり、6時間、4時間、3時間でマラソン完走を目指すためのメニューがメインコンテンツの本。
以前紹介した「eA式 マラソン走力UPトレーニング」や、「マラソン実戦力アップマニュアル」と同様の趣旨の本だが、本書の特徴は、99日前から1日毎に細かく書いている点。更に、運動していない人が30日でフルマラソン完走(キロ8分程度)を目指すための「駆け込みメニュー」があるのも面白い。出版時期から考えると、東京マラソンに向けての本だったのだろう。
主に4週間を1セットと考え、各セットの最後の1週間はリカバリー期と考えているのも本書の特徴だ。この考え方は金さんのオリジナルらしく、以前紹介した「マラソントレーニング」も同様の考え方のプランが掲載されている。
練習のメニュー作りにはいろいろな考え方があるが、
- 目標とするレースを決める
- 「期分け」を行う
- 各期の目的をはっきりさせる
- 適宜休養をはさんで、「超回復」を利用する
本書では、LSDやインターバル走、坂道トレーニングなどの練習メニューのアイテムは省略されており、また写真も少なめである。アイテムについては、金さんの「体幹ランニング」などに詳しく書いてある。
金哲彦のマラソン練習法がわかる本 | |
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