タイトルの目新しさに引かれて読んでみました。原題は「CHIRUNNING」。太極拳の「気」の考え方をランニングに応用したようです。
太極拳では、気功に注目します。ランニングも、気功を発する丹田を重視して走れば楽になる、というものです。
そのため、というわけではないのでしょうが、監訳者は丹田を重視した体幹ランニングの本を何冊も書いている金哲彦さんです。
本書では、下半身の筋肉の力で走るのを「パワーランニング」とし、気ランニングと対比させています。そして、故障せずにラクに走る為には気ランニングが必要と説いています。
ランニングの基礎はフォームであり、その後距離を積んでいれば最後にスピードが付いてくる、という考え方です。
正しいフォームを身に着ける、という章では、前傾姿勢と腕振りを述べています。スピードを調節するのはピッチではなく前傾の角度を変えることだといいます。ピッチは常に170以上がよいそうです。
そして、練習メニューではフォームインターバルが目新しかったですね。これは、一定間隔でフォームの矯正をする練習です。
「気」は良く判らないのですが、自重を利用したり、大きな筋肉を使って走るという点には共感できました。
無理なく走れる“気”ランニング | |
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