2005年9月アーカイブ

ウィルコムが4機種を新発売。記事を読んで、モバイルのOperaブラウザの草分けだった京セラのPHS機のバージョンアップというよりも、ダウンロードアプリではなくて本体内蔵機能にも有償オプション化を打ち出してきたという点に興味をひかれた。顧客側には必要なものだけを購入する満足度を与え(でも、一括購入よりも往々にして高かったりする)、販売側は高い利益率を確保する。これも、ネットワークという課金システムを持つおかげか。本体機能のオプション化は、ドコモやauにも広がると思う。
どんな機能が有償オプションでも欲しいか。ビジネスマンにとっては、暗号化された電話帳・メールかな。万が一紛失したときの漏洩防止の為の暗号化や、指紋認証(Fに搭載)などはオプションを払ってもいいのでは。

cnetに、フェイス、米国で富裕層向け携帯電話キャリア事業へ参入という記事があった。

「お金は、有るところから頂く」が基本と考えて、富裕層を対象に新規事業を始めることが多い。
「野村證券が富裕層向けにラップ口座を始める」という、フジサンケイビジネスアイの記事もあった(フジサンケイビジネスアイもトラックバックができるとは知らなかった)。

サイト1周年

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すっかり忘れていましたが、「インプット、アウトプット」もサイトを立ち上げて1周年。きっかけは、コーチングのセッションで、「本の感想文を書いてみよう」となったことだったと思う(佐野さん、お元気ですか?その節はありがとうございました)。
当時はまっていた(今でも座右の書です)「イノベーションへの解」について書き始めたのがはじまりでした。

shibaさんのエントリで紹介されている「プロフェッショナル・アントレプレナー」を斜め読み。事業を立ち上げる為の鉄則を10にまとめた、非常に判りやすい本。
10個の鉄則や、有益な情報などはshibaさんのブログや、発想七日!(堀内さんのブログ)をご参照ください。
本書は、新規事業立案の教則本、と言い切っていいくらい、良くまとまっています。突飛なエピソードや目新しいトピックスは無く、当たり前の事しか書いてありません。もしかしたら、読者は全て知っていることかもしれません。でも、「知っている」と「やっている」は大違い。本書のチェックリストを元に、常に「行動しているかどうか」に留意するのも良いと思います。
また、出版元の英治出版のページでは前書きが掲載されています。こちらもご参考あれ。

thikが感じたことはshibaさんのエントリにコメントとして書いたのですが、ちょっと補足すると、

先ほどのエントリを書いた後、ちょっと考えた。Freemindに限らず、マインドマップやKJ法ツールなどを会社内で使っているのを見たことが無い。せいぜい、WordやPowerpointでアウトラインモードで編集するぐらいだ。なぜなのだろう?

Freemindが0.8.0にバージョンアップされたと MYCOM PC WEBの記事にあった。Freemindのサイトから入手できる。
新しくなって、PDFへの書き出しが簡単にできるようになったのは非常に便利。今までは、Freemindが無い人にマインドマップを渡す為にGIFにしていたが、PDFであればとても扱いやすい。

「皆と同じ」が誉められ、一つの事に熱しやすく冷めやすい日本人(ずいぶんステレオタイプだなあ)。言い換えると、「平均値」に固まっていて偏差が少ない。

そんな人たちだから、「ロング」テールではなく「ミディアム」テールになって、「極小ロット、極多品種」に優位性を見出すネットと親和性がUSほど少ないのでは、と考えた。

むしろ、「大量販売」にネットを使ったほうが良いのでは、と考えた。巧妙な宣伝により、特定の商品の購買意欲を高めて、それを一気に販売する。物流・在庫を低減させてリアル店に勝つ、というのはどうだろう?

ベンチャー・中小企業WATCHER - 研究開発型ベンチャー・中小企業支援サイト

「思ってもみなかった応用分野を発掘,自社とは違った角度から自社技術を見直すことができる」というタイトルの記事。

アイデアの発端は、ひょんなところからやってくる。電車の中だったり、給湯室だったり、周りのマンションを眺めながらだったり。

その「ひらめき」を練りこんでいくフェーズでは、ある所から考えることが快感になってくる。どんどん考えたい。あれも考えたい、これも想定したい。そうして、気づくと終電を逃す。
でも、そういう時って、徹夜しても全然疲れないんですよね。不思議。
暑くなく、寒くなく、会社で徹夜するには最適の時期です(?)

休日のため、超軽めのエントリー。

年賀状シーズンを前に、各社から葉書作成ソフトが発売される時期となった。
cnetの見出しでは、「はがき作成ソフト「筆王」の新版発表--イメキャラに熊田曜子さんら」となっている。もはや商品自体が購入の動機にならなくなり、「誰が宣伝するか」で売上が左右されるということだろう。顧客が必要とする機能は全て盛り込んでしまった状態だ。

日経IT Plusの記事から。

今年の4月に個人情報保護法が完全施行されて、個人情報を漏洩させると罰せられるようになった(はず)。

原題は、"The Beermat Entrepreneur"。パブのコースターにアイデアを書くことから始まったビジネスを成長させるまでのhow to。英国ではベストセラーになったとか。

ソニーのニュースリリースによると、ユーザーの「好み」を学習して賢く自動録画「x-おまかせ・まる録」の機能が付いたDVDレコーダーを発売する。

クリティカル・ワーカーとは、「自ら前例のない仕事に取り組み、自らの思考、発想でブレークスルーする人材」を指す言葉で、株式会社ワークスアプリケーションズの牧野CEOが名づけた。

Vodafoneが、世界でGPS情報を取得できる携帯端末を発表した。auやDocomoに大きく離されたVodafoneだが、「世界的ネットワーク」というのは他社には無い大変な差別化資産である。今回は、GPS機能を全世界で提供して、引き離そうという戦略だ。

「私はこうして社長になった」というのが副題だが、本書の意図はそこではない。「何事も全力で努力すれば、結果はついてくる」というのが全体を流れるメッセージだ。
また、「視野を広げる」「勝負時と判断すれば、全力で立ち向かう」「T字型人間を目指せ」「実行あるのみ」「現場を忘れない」などが印象に残った。
05年5月に、日本HPの社長を退任され、ダイエーの社長に就任された。経営者として大変優秀な方だと思うが、最初から優秀だったのではなく「全力でとり組んだ結果、優秀になった」のだろう。

9月11日の衆議院選挙と同時に、最高裁判事の国民審査が行われる。
考え方の異なる人間が裁くため、人によって判決に違いも出るだろう。そのため、「この人は判事としてふさわしいですか?」の意思表示をするのが国民審査だ。

原題は「MBA in a Box」(べたな訳だ)。世界最強のビジネス思考ガイドブックと銘打っている。

以下、監訳者前書きから。

もし、読者がSWAT,DCF,4Pなどの分析手法のツールについて知りたいんらば、別の本をお薦めする。しかし、読者が次のいずれかの興味や問題意識をもっているなら、本書は座右の書になるだろう。
  • 不確実性と多様性の高い環境で、いかに効果的にマネジメントを行うのか
  • 戦略立案、リーダー育成などの経営課題について、どう理論を実現するのか?
  • KM,BSC,エンパワーメントなどの原題のビジネス手法の問題点は何か?また実践の鍵は?
  • イノベーションの本質とは?
  • 持続的成長を実現する為の課題

今後、仕事や生活を進めていく上で必須のスキルとなると著者らが言う「問題解決手法」。本書は問題解決手法(PSA)そのものや、データの調査方法、結果の表現方法(データからチャートへ)、MECE(漏れなくダブり無く)に考える為のフレームワークなどに触れている。巻末にeラーニング用のCDROMが付いており、本書合わせると効果が出るのであろう(但し、CDROMは一部しか収録されていない)。

価格比較のサイトであるkakaku.comが、政党のマニフェストの比較を行っている。価格の比較は、誰が行っても同じ結果になるが、マニフェストは、比較を行う主体によって結果が異なる可能性がある。すなわち、同じ政党のマニフェストであっても、「それをどのような切り口で比較するか」「その切り口で比較した結果、どうなのか」によって、全く別の要約及び比較結果になることもありうる(この辺りは、以前触れた反社会学講座にたっぷりと書いてある)。そのため、「公平な」比較は非常に困難だ。

世界最大の組織・人事コンサルティング会社「マーサーヒューマンリソースコンサルティング」のワールドワイドパートナーである柴田氏が、いままでに知り合った様様な「デキるリーダー」から、「デキるリーダー」となる為のエッセンスを抽出してまとめた本。ボトムアップ的な本とも言える。

「デキるリーダー」の強みは、以下の10個である、と著者は言う。
鳥瞰力、未来志向性、抽象力、論理的思考、強力な志向性、誠実さ、演繹的思考、素早い回復力(めげない)、目配り・気配り、組織マインド向上による稼動力アップ

航空会社各社と、米国Travelocityが出資した旅行サイト「タビニ」が、8月31日で営業を停止した。
理由は、「市場が予想ほどに拡大しなかった」(Internet Watchより)と言っているが、そうではないと思う。出資者の当初の狙いから外れたために清算されたのだと思う。

アイデアのつくり方 ジェームス・W・ヤング

「60分で読めるけれど、一生あなたを離さない本」の帯がある。約100ページ、うち1/3は解説(竹内均)と訳者あとがき。

題の通り、アイデアの作り方のエッセンスを凝縮している。それは、

  1. データ(資料)を集める
  2. データを咀嚼する
  3. データを組み合わせる
  4. しばらく放って置いて寝かせておき、「ユーレカ!(見つけた)」の瞬間を迎える
  5. アイデアを確認する

の、5段階である。

「菜根譚」は、中国、明の時代に洪応明が表した人生の指南書。儒教、道教、仏教を融合して、処世の道を説いている。
本書は、「菜根譚」にある主要な段落について、著者(95歳)の経験談も交えて解説する。



4833417766「菜根譚」を読む
井原 隆一

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