考えを主張しない最高裁判事

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9月11日の衆議院選挙と同時に、最高裁判事の国民審査が行われる。
考え方の異なる人間が裁くため、人によって判決に違いも出るだろう。そのため、「この人は判事としてふさわしいですか?」の意思表示をするのが国民審査だ。

昨日(9/7)の朝日新聞に、判事に対するアンケートの結果が掲載されていた。各判事により、項目に考えの差が出るのは当然だ。しかし、ある判事は、質問に対して「回答を差し控えさせていただきます」という項目が数点ある。
そのような判事に対して、有権者はどのような基準で判断したらいいのか?意見を主張しない人が、法に基づき正しく裁くかどうか、など判断する術が無い。もちろん、現実の裁判では「ケースバイケース」になるかもしれない。だが、物を言わない人を信用してくれというのは無理な話。その人の考えに同調できる/できないから裁判官としてふさわしい/ふさわしくない、という以前の話だ。国民審査を軽く見ていないか、判事さま。

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このページは、thikが2005年9月 8日 00:56に書いたブログ記事です。

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