2005年3月アーカイブ

Google、ではなく、Gooにパーソナライズド機能がついた。ニュース閲覧履歴をCookieで保持し、閲覧者の関心が高さそうなニュースを表示する。NTTが開発した、類似の記事を検索する技術を使うそうだ。

的確な推測ができれば、自分の嗜好に合ったジャンルのニュースを知ることができ、時間と頭を有効活用できそうだ。ただ、選別されたニュースに、オピニオン記事が増えてくると、EPICの再来となる。ベタ記事を集め、「あとは自分で考えてね」的な使い方をしたいと思う。

gooニュースにパーソナライズド機能が追加 - CNET Japan

MSのInfo-cards

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ITmedia エンタープライズ:[WSJ] 個人情報を守る「Info-cards」、次期Windowsで導入 (1/2)を読んで。
個人情報を誰かのサーバに委ねて管理するというMS Passport方式は、利用者の支持を得られなかったと記事では述べている。Info-cardsは、個人情報を自分で保持するから問題はないだろう、ということだ。また、Info-cardsも標準的な技術から作られており、特定ベンダに依らないらしい。

が、その実装実装に対する第三者レビューが行われない限り、正しく作られているかどうかの確証は持てない。自分の大切な情報を預けるというのはかなり勇気が必要だ。
しばらくは、不便さを我慢しながら、重要な情報を機械に記憶させることはしないつもりだ。

cnetの記事から。
http://news.google.co.jp/という万人向け表示が中立でないと問題になるのであれば、個人の嗜好に応じたカスタマイズドページは問題は無いのか。そう考えると、EPICにつながる。
また、自分の意志でサイトを検索するのは問題がなく、Googleのように一括で表示するサイトが問題であれば、RSSフィードを受ければ問題なくなる。


一次記事を発信できる人が限られていた時代から、誰でも情報を発信できる時代に変わりつつある軋みのように思える。


SuicaでPCの認証が可能に--日商エレとシステムニーズから新製品
という記事。本文では、

 日商エレクトロニクスとシステムニーズは3月25日、JR東日本のSuicaやJR西日本のICOCA、ビットワレットのEdyカードなどの非接触IC搭載カードを本人認証装置として利用できるパソコンセキュリティ製品「WinSafe VETM v.4.0 for FeliCa/Edy」を発表した。
ということらしいが、そもそも、Suicaって、誰が本人確認をしているのだろう? 本人かどうかの確認が不十分なSuicaを使って、PCでの使用者を認証しようとしても、どだい無理があると思う。
クレジットカードに付随したEdyならば、カード会社が本人確認をしているため、そのEdyカード保有者は確かに本人だ、といえなくも無い。

ま、記事としては、EdyよりSuicaの方が人目を引きやすい、と思うけどね。

KDDIが、携帯電話からのPCブラウザを利用したサイト閲覧を定額にしました(記事は、こちら)。でも、最後の砦となる、「PC/PDAなどの外部接続機器からのサイト閲覧」は、相変わらず従量制。ここを崩すときが、本当にPHSをつぶしに行くときなのかなあ、と思っています。京ぽんを使ったことは無いのであまり断言はできませんが、やはり殆どのサイトの閲覧には、解像度(VGAは最低、XGAでないと見えないサイトも増えている)や必要なプラグイン(Flash,QT,WMPなど)の点からPCが必須になるのではと思います。

でも、「携帯からは特殊なコンテンツしか閲覧できない」、「その、特殊コンテンツで儲ける」という、iモードが作ったビジネスモデルは、崩れてしまいましたね。

INTERNET Watchの記事から。

カカクコムがIDを導入する。各プレーヤに以下のメリットを提供するのだろう。

  • 最安メールの送信などにより、ユーザメリットを向上する
  • 匿名による不適切な掲示板使用を減少させることにより、ショップメリットを向上する
  • これらにより、サイト提供者の優位性を確保する

以上のメリットに加えて、ユーザの属性を組み合わせたマーケティング情報を獲得することにより、将来のレコメンデーションエンジンとしての機能拡張の余地を残したのではと思う。Amazonに対抗するサイトに育って欲しい。

ただ、同社が個人情報を集める場合の収集目的が明示されていないのが気になった。

http://thik.jpn.org/archives/2005/03/post_56.html

マインドマップだけの掲載です。

キャズム 6章は、「戦線の見定め」。顧客に価値(ホールプロダクト)を届けるための方法を記載している。私が気付いたポイントは、以下2点。

  • 競合が居ること。代替手段と対抗製品に分けて考える。
  • マーケットシェア、実績、3rd party等での優位性を訴えること(製品・技術で優れているということは、majoritiesに対しては意味が無い

何度か紹介している、「箱 Getting out of Box 」。定価が1500円の本に数千円のプレミアがついていたが、少し沈静化したようです。3,500円でAmazon.co.jpに出ていました。復刊ドットコムでも12票を頂いています。ありがとうございます。

適宜、こちらで情報を記載させていただこうと思います。

ホールプロダクトの考え方。事例が(他の章に比べて)豊富。また、企業規模ごとのパートナリングなど、ちょっとしたtipsの記載がある。ホールプロダクトについては、OutLogicのエントリが詳しい。

スパム対策

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こんな辺鄙なサイトにも、トラックバックスパムが来たので、対策しました。
Biancaさんのサイトにあるものを使わせていただきました。

ついでに、コメントスパムも対策しました。
MTBanASCII: ASCIIのみのコメントを拒否します。
MT-Blacklist:ブラックリストにあるサイトからのコメントとトラックバックを対策します。ブラックアップも自動更新する優れもの。

不都合がありましたら、ご連絡ください(連絡手段をご存知の方に限られてしまいますが)。

標的市場を決める為の項目を、チェックリストとしてまとめた。

沢山の具体的なシナリオを絞り込むには、3Cの要因(詳細は図参照)で第1の絞込みを行い、その後4Pの要因で絞り込む。
最後に、「その市場を征服した後、次の市場に繋がるか」も重要である。

攻めるべきニッチ市場は、「直観」で決める。
そのためには、「シナリオ」を作る。

本業の方向性のヒントとする為、キャズムを再度読んでいます。
そのため、しばらくはキャズムのまとめが続くと思います。但し、私のアンテナに引っかかったところ(今の私に必要な示唆)をメインにエントリしますので、本が主に訴えたいことと微妙にずれるかもしれません。ご了解ください。

定期的に良書を読み返しつつ、そこから感じたことを書き留めておくと、自分(及び自分の手がけている仕事)の成長がわかり、面白いかもしれません。

キャズム 3章

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キャズム 3章「Dデー」のまとめ。
キャズム2章の4 レイトマジョリティ-の続きです。

AmazonとGoogleの話題が続いたが、国内のサービスでも彼らと同等の機能を提供できる素地は十分あると思う。
マイニングをするには、良質のデータベースと、良質(or力技)のレコメンデーションエンジンが必要だ。これらを探してみると、例えば、カカクコムなどが可能性があるだろう。

カカクコムの商品及び価格データベース(既存)と、カカクコムでの閲覧状況(登録ユーザ制にしたり、cookieで追跡したりして実現可能)を元に、レコメンデーションエンジン(新規導入)すると、「あなたのお探しの物は、これですか? でも、こっちの方が安くて評判がいいから、こちらをお勧めします」機能が実現できると思う。
もしかして、もうできているかも。

2014年にEPICを提供する「Googlezon」の一角を担う予定のAmazonについて、「アマゾン、『女の子にはピンクの包装紙』を提案するシステムで特許取得」という記事がcnetに掲載されていた。

Amazon.comの「顧客の商品購入を支援する手法及びシステム」に関する特許が米特許商標庁より認可された。この事実は、Amazonが同庁に提出した資料から明らかになった。顧客のプレゼント購入履歴から、プレゼントを受け取る人の年齢や性別、誕生日を推測する方法などが、特許範囲に含まれている。

cnetの記事から。

従来の検索は、匿名で可能だった。今度始まった「Googleアラート」サービスは、検索結果をメールで教えてくれる代わりに、検索語とメールアドレスが紐付けされる。メールアドレスの「名寄せ」やドメインごとの検索語分析等も可能である(プライバシーポリシーで禁止しているのかもしれないが)。

cnetの記事から。

VoIPはホットであるし、一部機器ベンダには良いビジネスだと思う。ソフトウェアは売上が薄いが、SkypeOutのように、固定費が少ない場合には十分収益性があるのだろう。
Googleが、VoIPに進出してどこで収益を上げるのか?Googleのブランドである「検索」や「広告」とどうのように絡ませるのか? 「広告表示で電話代タダ」や「キーワードに応じた通信相手を見つける」等を行うのだろうか? Googleの趣旨が良くわからない。

ま、クリステンセンさんも、「コアコンピタンスにこだわっても、そこに顧客が付いてこなければ意味が無い」とか述べているし、そもそも Googleは雑多な実験を沢山しているので、余り気にしなくてもいいのかも。でも、上場したのだから、株主に対する説明責任はあるはず。

AmazonのWebサービス(AWS)が有名である。AWSを使って、「ネット書店」がたくさん出てきた。各サイトとも、分類や書評などを工夫して独自色を出して集客を図っている。消費者も、Amazonという「何でも揃う百貨店」で購入してもいいし、AWS利用サイトという、「スペシャリティショップ」で品探しをするときもある。Amazonは出荷量が増え、AWS利用サイトは紹介料が入る。全てがWinのモデルになっている。

「スキーマ」という先入観により、判断を誤っている。メタ認知を行えば、「スキーマがある」ことを認識した上での判断になるので、より正しい判断が下せる。すなわち、「私はこう考えたが、私にはこのように考える傾向があるので、こっちのほうが良いのではないか」という思考になる。

また、「自動思考」は、「ある状態になると自動的に思考が限定される」ことである。

cnetの記事より。

出井さんの退任はそれほど驚かなかったが、久夛良木さんの退任は、やっぱりソニーも普通の会社になったのかなと思ってしまった。ゲーム部門には留まるようだが、MSに行って、XBOXの開発をしたりすると、Vodafoneの再来みたいで面白いのに。

cnetの記事から。

自然言語処理を利用して文書の中身を解析し、機密情報に関連する語句を検出する。同社のプレスリリースはここにある。

Wiredに、Apple Iのレプリカを作ろうという記事があった。
たまには、気楽に、昔の思い出をエントリー。AppleIはさすがに知らないので、AppleIIのお話を。

『赤本』

といっても、大学受験との時にお世話になる、あれ、ではない。AppleII reference manualだ。AppleIIの全てがかかれたA4サイズのソフトカバーの本(冊子)である。回路図、ソースコード(といっても6502のアセンブラだ)があり、AppleIIのレプリカを作ることもできた(事実、マザーボードと部品が秋葉原で売っていたぉぃ)。
最先端のコンピュータハードウェア・ソフトウェアを実地で学べる、素晴らしい教科書だった。目を輝かせながら、ソースコードをリバースエンジニアリングをしてフローチャートを作ったり、回路図からタイムチャートを起こして改造案を考えたりした。コンピュータオタクが書いた、オタク向けの本だった。「これをもとに、より良い物を作ってね」という、オープンソースの走りだった、とも言える。

cnetの記事より。

IBMのPC部門の切り離しと関連があるのかどうかは不明だが、IBMがItaniumの新規採用を止め、ハイエンドサーバーは自社のPowerに特化する。PCはオーバースペックの為コモディティ化に走ってきたが、ハイエンドサーバーはまだまだ統合化による性能向上の必要がある、との判断だろう。

記事の趣旨ではないが、以下の文章に大変共感した。

キャリアの教科書佐々木 直彦著
「雇われる能力」と訳される「エンプロイアビリティ」。もちろん、他人に雇われるだけではなく、自分で自分を雇う場合の能力のものさしにもなる。
本書では、自分の「軸」を見つけるために、5つの質問に答えを出すべきだと述べている。

  1. 自分は何ができるのか(現在)
  2. 自分は何をしてきたか(過去)
  3. 自分は何をやりたいのか(未来へのプロセス)
  4. 自分はなぜそれをやりたいのか(過去から未来へ)
  5. 自分の人生をどのようなものにしていきたいか(未来。ビジョン)

また、このためには、3つのワークが必要だとしている。
  1. フィールドワーク(現場で実践する)
  2. コンセプトワーク(考える)
  3. ネットワーク(人と繋がる)

「箱―Getting Out Of The Box」その後

「箱―Getting Out Of The Box」には色々と気付かされたことがあったのだが、残念ながら絶版となっていた。そのため、復刊ドットコムに復刊のお願いをし、投票を呼びかけた。
本日現在、復刊ドットコムで本書に11票も投票いただいた。投票していただいた皆様、ありがとうございます。まだ投票されていない方で、読んで/買ってみたいと思われる方は是非投票をお願いします。コメントの日付を見ても判るように、この本への要望は細く長く頂いている。単なる一過性のものではなく、良い書籍は良い、という証拠だろう。
私のエントリでは、「自己欺瞞の本」等と難しく書いたが、「すなおになろうよ」「ちょっと、相手のことも考えてみようか」という軽いノリで捉えればよいと思う。

実は、私はある方からこの本を幸いに譲り受けることができ、忘れた頃にページをめくっている。でも、この本を読んで、「そうだよね」と共感していただける輪を広げる為にも、復刊に向かってできることがあれば努力したいと思う。

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