原題は、"The Beermat Entrepreneur"。パブのコースターにアイデアを書くことから始まったビジネスを成長させるまでのhow to。英国ではベストセラーになったとか。
付録Aに、本書の筋書きが凝縮されている。
以下に掲げるリストは、すばらしいアイデアをビジネスに昇華させるための必須項目を羅列し
たものではない。むしろ、アイデアの成功について、自信を深めるポイントと思ってもらいたい。
- アイデアをパブで初めて口にしたときに、友人に強烈な印象を与えた。
- その翌日も、アイデアの印象が失われていなかった。
- 実際にアイデアの実行可能性を探ってみると、さらにアイデアの印象が強力になった。
- 経験の豊富なビジネスマンが、アイデアを支持してくれた。
- 第一号顧客から、支払いを受けた。
- 五人の優秀な設立メンバーが、アイデアの実現に真剣に取り組むことになった。
- 第一号顧客が、アイデアの実現に満足した。
- 顧客の総数が、10社(人)に達した。
- 10社(人)の顧客が、アイデアの実現に満足した。
- 五つの基準(市場に対する自信、安定したセールス、しっかりした組織、健全な財務体質、成長の準備と覚悟ができた人材)を満たした。
- 「市場支配プラン」に従って、国内で相当の市場シェアを獲得した。
- 世界市場の制覇。
冒頭には、起業家という人間の性格が述べられている(ちょっと、ステレオタイプだと思うが)。
- 起業家は、自信にあふれている。
- 起業家は、楽天的だ。
- 起業家は、エネルギッシュでなくてはならない。
- 起業家は仕事中毒だ
- 起業家は野心的である
- 起業家はせっかちである
- 起業家は傲慢である
- 起業家は人使いに長けている
- 起業家は計画を完遂することができない(新しいアイデアが次々に湧いてくるために、1つの計画に集中できない
- 起業家は競争に執着する
他にも、最初に必要なのは、エレベーターピッチとメンター(顧問)と最初の顧客だ
とか、当初は5人がベスト(起業家+中核メンバー4人、それもテクニカルイノベーター、デリバリースペシャリスト、セールス担当、ファイナンス担当)
とか、断定的なtipsがたくさん。でも、ちょっとお手軽すぎるかな。「なぜ、自分にとってこれが必要なのか」と、もう少しじっくり考える内容が必要なのでは。
ともあれ、事業アイデアの種を孵化させる手順を概観するには良い本だ。
思いつき!を会社にする―コースターのメモから始まる成功法則 | |
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