2008年7月アーカイブ

元産業再生機構COOの著者。BCGからコンサル会社CDIを興し、産業再生機構のCOOを務めた。

「エリート」の著者が種種の会社を見た結果、日本の強さは「現場」だと言い切る。

以前に「ミッション」と言う本を読んだが(簡単な感想はこちら)、その著者が自分の思いをぶつけた本とも言える。事実、あとがきによれば、鮨屋での熱い想いの話からこの本は生まれたらしい。

「ブレインライティング」による発想法の本。ブレインライティング自体の説明と、それに必要な発想法及び収束法の説明に分かれている。

ブレインライティングは、一言で言うと「筆記版のブレスト」である。6・3・5法とも言われ、「6」人で、1ラウンドに「3」つアイデアを出し、1ラウンドは「5」分間で終了させるものである。3行×6列のシートを6人で回しながら、各マスにアイデアを書いていく。1ラウンドが終わると、前の人が書いた3つのアイデアの下に次のアイデアを3つ書き足していく。

発想型の仮説立案ステップの解説書。手順とtipsが記載されている。仮説検証後の広がりを持たせるために「2軸で4つの仮説を作れ」はユニーク。
B2C用を想定しているが、B2Bでも応用が可能だ。但し、顧客の業務フローや困りごとを想定する必要があるが。
以下、気づいた点を列挙。

著者は、外務省他でインテリジェンス=情報分析に従事した方。なので、実例もフィクションではあるが生々しい。

以下、気づいた点から。

A guide to drawing out ideasの和訳本。著者は絵を使ったファシリテーション会社の創設者であり、「絵ことば」の普及に努めている。そのため、「書く行為」よりも、書く「絵」自体に重点が置かれている。
コンピュータのクリップアート集に掲載されている絵を、自分で書くための技法の紹介である。文中にも種種の絵が掲載されており、かつ書く順序、気をつけるポイントなど、実際に書く時の勘所も丁寧に解説しているのでわかりやすい。

「自分はダメ」と思っていることは、理想の自分像を持っていて、そのギャップに悩んでいるということである。そのため、「理想の自分を実現できる」と言うことを潜在意識に植え付けてやれば、それが実現できるようになる。

コールドリーディングの第一人者(?)の著者が、コールドリーディングの原理とその手口を説明している。

コールドリーディングとは、何も前提が無い状態から相手の情報を読み取る技術である。自身が情報を提供していると思わせずに情報を入手することにより、あたかも相手のことを知っている(見通している)ようにみせてしまう。これにより、相手が自分を全面的に信頼するようになる。

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