2006年7月アーカイブ

著者は、人的資源及びモチベーションの向上が優れた経営につながることを説き、客観評価による成果主義が育てる経営と逆行していることを述べている。

本書は、2004年に著者が記した「虚妄の評価主義」の続編なのだろうか。同書の引用と、それを踏まえた記述が各所にある。だが、前著を読んでいないthikにとっても、本書の内容は理解できた。

著者の主な主張は、以下の通り。

  • 成果主義が上手く回っているように見える日本の会社は、評価が成果主義に合うように、成果主義を「逆算」している。すなわち、評価者の頭の中には評価結果があらかじめ用意されていて、それを満足させる基準を作って、成果主義が破綻していないように見せかけているだけである。
  • 日本の企業が上手く回っていたときは、年功序列ではなく日本型年功制であった。それは、「仕事の報酬は次の仕事」「給与は、生活費的な扱い(報酬及び動機付けではない)」という2点に特徴があった。

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