※四万十ウルトラ完走記1:旅行編、
四万十ウルトラ完走記2:前夜祭、
四万十ウルトラ完走記3:当日スタートまで、
四万十ウルトラ完走記4:四万十川合流まで、
四万十ウルトラ完走記5:レストステーションを超えて
の続きです。
●100km:ラップ2時間40分
そして、81km地点に、皆さんが絶賛する私設エイド。おしぼりをもらい、顔を拭く。そして麦茶、かに、といいたいところだが、時間が遅かったのでかには売り切れ。お寿司を頂いて出発する。
ここの私設エイドがとても有名だが、ここより手前でも、コーラを頂いたエイドもあった。本当に、皆さんに感謝!
私設エイドを過ぎれば、残りは19km。ハーフマラソン以下の距離だが、これがなかなか進まない。でも、四万十川ウルトラマラソンでは1kmごとに距離の標識があり、「次までがんばろう」という気にさせてくれる。
そして、ここは2車線の道路なので、応援する人が沢山いた。一番疲れていたときなので、「ありがとう」の声が出ずに手を上げてこたえるだけになってしまったが、本当にありがたかった。
88km過ぎで国道と別れ、細い道を四万十川沿いに進む。だいぶ暗くなってきた。しかし、夕方の四万十川もとてもきれい。疲れていたが、思わずカメラを出した。
91kmのエイドで、熱いコーヒーとお茶をもらった。そして、道中が暗くなるので蛍光スティックももらい、腰に下げて走った。
ずーっと、「今から歩いても間に合うか?」と計算していた、歩きがキロ10分として、19:30までに入れるかどうかをボーっとした頭で追っていた。そして、91kmのエイドで、初めて「歩いても間に合う!」ということが判った。
不思議なもので、歩いたら間に合うと判ったら走る元気が再び出てきた。暗い中、前の蛍光ライトと道路に照らされた車の光を目安に、走る。
途中で、「もう完走は間違いなし!マイペースでがんばって」と声を掛けてくれた。距離の看板は、ゆっくりと、でも着実にカウントダウンしている。あと、5km!
でも、ゴールの高校まで3kmに迫っても1車線の狭い山道が続く。「高校は市街地にあったよなあ」と思いつつ、とにかく前に進む。
アミノバリューのTシャツが見えた。「アミノガンバ」と声を掛ける。相手の方も元気そうだ。
「ランナー左折」の看板がある。急に人が多くなる。曲がると、立派な道、そして登り坂! 「ああ、ラストの坂に来たか」と思う。
かがり火がたかれ、「お帰りなさい」の声を沢山もらう。「ただいま」「帰ってきました」「ありがとう」など、こちらも返答する。自分が意外と元気であることに驚いた。
坂を下ったらゴールかと思いきや、何回か曲がって、やっと高校の敷地に入った、急に明るくなってきた。気持ちよく、そのままゴール! 予定より早く、13時間20分ちょっとでゴールができた。
つづく。