※四万十ウルトラ完走記1:旅行編、
四万十ウルトラ完走記2:前夜祭、
四万十ウルトラ完走記3:当日スタートまで、
の続きです。
●20km:2時間27分
スタートロスは1分40秒。2000人近い大会にしては、大変スムーズだ。真っ暗の中、臨時のライトや車のヘッドライト、そして路肩に置かれたろうそくの光を頼りに走る。
ジョグのペースでゆっくり走り出す。周りものんびり。30分くらい走ると、うっすら明るくなってくる。地元の皆さんと、「おはようございます」「行ってきます」と挨拶しながら走る。まだまだ気持ちに余裕がある。
途中でトイレに立ち寄った。臨時トイレはすべて男女共用で4-5人並んでいたりするが、常設のトイレで男子小用のみがあり、助かった。
暗がりで山あいなことをいいことに、立小便をしているランナーもいるが、「最後の清流」の四万十川を少しでも汚すのは、どうかな、と思う。
いつの間にか1車線になる。でも、まだ登っている感じがしない。晴天の朝7時。太陽はまだ山の向こうで気温も上がっておらず、気持ちよく走れた。だんだんと、傾斜がきつくなってきてちらほら歩いている人が増えるようになったのと引き換えに、素晴らしい景色が見えるようなってきた。適当に止まりながら写真を取って、気を紛らわしながらゆっくり走る。赤城山と同じ程度の傾斜のはずだが、それよりも楽に走っている。標高が低いせいか、大会で気持ちが高ぶっているのか。気づいたら20kmのマットを踏んでいた。
●40km:ラップ2時間31分
20kmを過ぎても上りは続く。しばらく行くと人だかり。21.1kmの大エイドだった。水、スポドリ、みかん缶、パン、バナナ、おにぎり、梅干、塩、レモンなど。一息つけた。
これから先、四万十川に合流するまで10km以上は下りになる。改めて靴を締めなおし、足に負荷を与えないように、ゆっくりゆっくり下る。ずっと沢を左に見ながら走っていたが、そのうち右下に遠ざかり、そして左カーブを切ると、右手には大きな川が! やっと四万十川に会えた。
川まで下った後は、反対側に渡る。ここから先は2車線の舗装道路。少し暑いが、淡々と走る。
再び橋を渡って左岸に移る。ここが42kmのエイド。ここでもアンパンやバナナ、おにぎりなどを頂く。地元の中学生が「今なら全部無料です!」ととても楽しそう。彼らの笑顔から元気を沢山もらった。名残惜しいが、先に進むことにする。