「42.195kmの脳内活劇」という副題のとおり、ランナーがマラソンを走るときに何を考えているのかについて、ベルリンマラソンとネス湖マラソンを走った時を忠実に再現しています。
「マラソンを走っているときに何を考えているのですか?」という、走っていない人からすれば至極もっともな質問への回答書ともいえるでしょう。
走る前には、普通はペースを決めます。ベルリンマラソンでは著者も4分50秒で行こうとしていました。走り出すと妙に調子がいい。そして、突っ込んでいって25キロの壁にぶつかりました。しかし38キロ給水で見事に復活して、結局自己新です。
中6日でのネス湖マラソンは、当初の目標どおりキロ4分50でいくことだけを目指します。コースは1000人程度のワンウェイコース。適切なペースメーカーを見つけ、ひたすら我慢の走りでベルリンを3分以上上回る自己ベスト(3時間22分11秒)だそうです。
読んでいると、「確かに、そうだよなあ」と納得する場面が多数あります。走り出すと快調と感じるのはよくあること。通常はレース前は練習量を落としますので、当日は体が軽く感じるのは当たり前なのでしょう。
それでも、誘惑を断ち切って予定通りのレース展開をするのがマラソンの醍醐味なのでしょうね。
でも、明日の勝田マラソンは練習と割り切って、5分ちょっとで突っ込んでみようかと思います(笑)