副題として「正しいフォームづくりは走りの基本です」とあります。当初「走らない練習で速くなる」というタイトルで企画されていたようで、本書にはレースマネージメントや練習メニューの話はまったくありません。一貫してフォームについて述べています。
著者は、Japanマラソンクラブ代表の牧野さん。トレーナーとして活躍された方です。
第1章、2章で正しいフォームの重要性を説き、第3章では自分のフォームがどうなっているのかのセルフチェックの方法を提示しています。そして、第4章でフォームを作るためのドリルを写真付きで載せています。
理想的な走り方とは、
- 体幹がしっかりと固定されていること
- 手脚は、肩甲骨と股関節によって動くこと
- 重心は高く維持できること
- みぞおちから前に重心移動していくこと
- 適正なピッチとストライドであること
「ほとんどのランナーはピッチが速すぎる!」というのには、びっくりしました。市民ランナーのピッチは一流ランナーと余り変わらないか、多いくらいだそうです。ピッチが高まるとエネルギーの過剰消費となってスタミナ切れを起こすそうです。そして、ストライドを伸ばすためには、重心を上げて腕を楽にする必要があるそうです。
フォームだけに特化した本は非常に珍しく、ためになります。そして、フォームを改善するための練習方法が沢山載っている点もユニークです。
こんにちは。
私も本が好きなので、いつも興味深く
チェックさせてもらっています。
ノウハウの詰まった指南本も面白いですが、
時には純度100%の疾走青春小説も良いですよ。
「風が強く吹いている」著:三浦しおん
箱根駅伝を目指した学生達の姿を描いた、
読後感のさわやかな小説です。
映画化もされており、ユニフォームの
イメージは、かの上武大学が元になっているとか・・・
走る事を更に楽しくしてくれる本です。
け○きウォーク 紀伊國屋B30-05棚で
絶賛(?)販売中です。是非、ご一読あれ!
いつもありがとうございます。
(ノン)フィクション系の小説も良いのですが、年をとると涙もろくなって少し恥ずかしいのです(読んでいる姿を誰かに見られるというわけではないのですが)。正月も箱根駅伝をTVでみながら、少しうるっときました(明治、惜しい!)。
近くの本屋さんをご指定していただけましたので、今後是非見てみたいと思います。姿勢を正して立ち読みしている人がいたら、それは多分わたしです(笑)