eA式マラソン"新常識"トレーニングは、前著「eA式 マラソン走力UPトレーニング」の改訂版です。
eA式の練習は、「期分け」と、「余裕を持って繰り返す」のが基本だと理解しています。そして、「ロング走」が主体の練習になります。
ロング走は、20~30~40kmを走る練習です。但し、「余裕を持って走りきる」ことが大切で、目一杯で走っても効果的な練習にはならない、ということです。
例えば、私のように、フルマラソンを3時間半(キロ5分弱)で走ることを目標にすると、
- 最初はLSD(キロ7分程度)を2~3時間と、低速ロング走(キロ6分)を20~30kmからはじめることになります。
- その後、3時間以上のLSDと、30kmのロング走(キロ5分半)を組み合わせとなります。
- 最後には5分~5分20秒のロング走30kmや、5分10~30秒のロング走35~40kmを余裕を持って走りきれれば、走りこみ期の終了です。ここまでで、スタミナとある程度のスピードが体得できることになります。
重要な点は「余裕を持ってキロ5分のロング走ができる」⇒「3時間半が見えてくる」という順番です。「3時間半を走るために、キロ5分のロング走をする」のではない、ということです。
その後は、仕上げとして、ミドル走(4分50秒)を10kmや、ロング走を20km走りながら、スピードをつけていきます。
改訂版は、前著に比べてスピード練習への言及が増えたと感じました。前著は、ややもすすれば「ロング走」に重点を置いていて、ロング走さえ行えば大丈夫と誤解されることもあったのでしょうか。今回は、スピード練習も適切な時期に行うと効果的であることを追記したと感じました。