キャズム 1章の続き。
マーケットの定義には種々あるが、ハイテクマーケットの特徴は、購買時に先行事例を知りたがると言う点だ。ここで、(先行)事例とならない顧客同士は、別のマーケットと考える。
ハイテクのユーザには、
- 初期市場
- イノベーター(テクノロジーマニア)
- アーリーアドプター(ビジョナリー)
- メインストリーム市場
- アーリーマジョリティー(実利主義者)
- レイトマジョリティ(保守派)
- ラガード(懐疑派)
イノベーターは、テクノロジーの啓蒙家であり、機能改善の実験台である。「自分の役に立つか」は考えず、新技術の探索・発見自体に興味がある。そのため、通常は金を持っていない。このため、事業としては見合わないが、後続のビッグビジネスを捕まえる為には、イノベーターに技術的優位性を証明してもらう必要がある。そして、アーリーアドプターにつなげる必要がある。
1章で、顧客の分類を行った。著者は、新技術(イノベーション)は、顧客を順番に攻めあがるべき、と説いている。その一番最初の、「イノベーター」について。
著者は、イノベーターはビジョナリーにつなげる役目、と述べている。同感である。更に加えれば、現代では、ビジョナリーにつなげるには市場に居るイノベーターだけでは無く、口コミや、ブログ、専門誌/サイトの記事、学術サイドの権威者なども重要だろう。
事業立ち上げ期は、如何にして「お金を持っている人(=アーリーアドプター)」を見つけられるか、が重要である。イノベーターからは儲からない。但し、技術の広告塔であり、用途開拓の尖兵である。これを間違えると、イノベーターに突っ込みすぎて、投資が回収できず、キャッシュアウトとなる。いかに早くイノベーターを越えていくか、が鍵だと思う。
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書いていて、耳が痛くなります。ああ、あの人はイノベーターだよね、「お試し」と「宣伝マン」だよね。私の頭の中に浮かぶイノベーター、○人。うち、ビジョナリーに繋がるのが想像できない人、△人。うーん。
同一技術を数種の異用途(マーケット)に適用できる場合(大概の破壊的イノベーションは、そうであろう)、各用途に対してイノベーターを見つける必要があるのか、または顔が広い一人のイノベーターから、各々のビジョナリーにバトンを渡せるのか。前者は想像できますが、後者は想像できません。そんな人に、お会いしたいですね。
また、マインドマップも用意しました(↓)。こちらのほうが、判りやすいかも。
このペースだと、2章だけでも5?6回必要。全然終わらないぞ。もう、読み終わっているのに。復習がてらまとめているから、いいけど