イノベーションへの解 9章

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イノベーションへの解 9章 「良い金があれば悪い金もある」。8章は、こちら。

利益を早急に出すことを心がける。
一旦成功すると、更なる成功へのプレッシャーが掛かる。その時に、規模を追うのではなく、利益を追う。
なぜなら、更なる成功の為には、創発的戦略を用いた破壊的事業で無消費を打破しなけらばならない。だが、これは破壊的事業で規模を追うのはリスクが高い(規模が見えているのは持続的イノベーションだから)。そのうちに、規模を要求する外野(株式市場、VCなど)の要望に耐え兼ねて、確実に見込める市場(=持続的イノベーションが好適)に「選択と集中」を行い、破壊的事業は失敗する。
では、どうするか
その対策は以下である。


  • 本業が順調であるうちに、破壊型事業へ投資する。順調は、P/Lで判断をせずに、パターンで判断する(モジュール化が必要になってきたか否か等)
  • 破壊型事業では、先ずは利益を出す。かつ、その規模がふさわしい事業部に分割する。そうすれば、その事業部で「選択と集中」をして、破壊型事業が中止される可能性は低い。
  • 更なる成功へのプレッシャーがかからない、非公開企業にする。

「成長を気長に待て、だが利益を待ってはいけない」

* * *
そうは言っても、これって、「living dead」とどう違うの?、と思う人(=私)は、クリステンセン本の読み込みが足らないのか。

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このページは、thikが2004年10月 5日 09:06に書いたブログ記事です。

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