イノベーションへの解の7章「破壊的成長能力を持つ組織とは」。昨日からの続き。
破壊的ビジネスモデルを実現するには、「資源」、「プロセス」、「価値基準」の3つの特徴で秀でる必要がある、という。
「プロセス」。破壊的イノベーションを進めるに当たって、既存の社内主流事業に最適化されたプロセスを使うのは不適切である。特に、市場調査方法(プロセス)や、その分析方法、分析結果から数値に落とす方法などは、主流事業とは異なる必要がある。
「価値基準」は、従業員の明文化または暗黙的に持っているGO/NO基準だ。例えば、主流事業ではNOになる場合でも、破壊的イノベーションではGOになる戦略はある。
但し、イノベーションを進めている組織が成長するにつれ、「資源」「プロセス」「価値基準」はシフトする。
また、組織には、自らを破壊することはできない。そのため、破壊的イノベーションを行う為には、独立した組織とする必要がある。
「資源」(特に人)を破壊的イノベーションに適するにはどうしたらよいか。経験を積ませるしかない。外部から適任者を雇っても、「モジュール型」の人材の為、「統合型」オペレーションが必要な破壊的イノベーション段階では失敗する。「価値基準」の最適化のためには、自立的な、独立したオペレーションが必要である。
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尚、https://thik.exblog.jp全般に言える事ですが、書籍の要旨をまとめているのではありません。thikの主観というフィルターがかかっています。ご注意あれ。
7章は、大企業へのメッセージです。
破壊的イノベーションの為には経験を積ませるしかない、といわれても、悪循環(新規事業立ち上げ失敗→新規事業プロジェクトの縮小)に陥らないように、上級役員が強く意識する必要があるのでしょうね。
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