昨日、
「歩くと違和感があり、走ると問題ないのは、なぜ?」を書きました。
https://thik.jp/jog/archives/walk-vs-run
その中では、
歩く時は体の前方に足を出し、かかとから着地して、体を前に運んだ後、つま先で地面を蹴って足が抜ける
と書きました。
歩くときも走るとおなじように?
それを見た方から、「歩く時も、走る時と同じように歩幅を控えめに、リズム良く歩くと良いのでは」というコメントが有りました。
ストライドよりピッチを重視する形ですね。
なるほど~と思ってました。
そういえば、ビブラムファイブフィンガーズでは、
裸足に近い感覚の、ビブラムファイブフィンガーズで少し走ってみました。
ビブラムファイブフィンガーズ(VFF)は、5本指の地下足袋のようなものです。
足底は柔らかく、地面の凹凸を感じられます。
ビブラムファイブフィンガーズで走っている時は違和感は無いのですが、歩く時には、かかとに響きます。
普通の靴のアウトソールは、つま先よりもかかと部が厚く、またヒールにカップがついているため、かかとが地面に着地するときの衝撃を緩和しています。ランニングシューズだけでなく、ビジネスシューズなども同様で、かかと部の方がつま先部よりも衝撃吸収性が高いです。
でも、ビブラムファイブフィンガーズは、足底全体が薄いゴムで覆われているだけです。かかと部分の補強はありません。
人間の踵(かかと)は、
ヒトは、かかと部の足底に近いの方は、ある程度筋肉がついています。でも、かかとの後ろ側は筋肉が殆ど無く、骨の上はほぼ直接皮です。
そのため、かかとの後ろ側に着地すればするほど、筋肉のクッションが薄くなり、衝撃がダイレクトに骨に伝わります。
今までも、「ビブラムファイブフィンガーズでは長距離は歩けないなあ」と感じていましたが、改めて「(いまのようにストライドを伸ばして)歩くための靴では無いなあ」と思いました。
昔は、
昔の足袋やわらぞうりは、つま先もかかとも同じ厚さです。とくにかかとを保護しているわけではありません。
ヒトは、何万年、いや何十万年もかかって、今の姿になりました。その歴史から考えると、足を保護する「靴」を履くようになったのは、ほんの最近です(と言っても、最初の靴は紀元前3500年頃のようなので、数千年の歴史はありそうです)
それまではずっと裸足でした。でも、かかとの後方に筋肉が付くような進化はしませんでした。
そう考えると、ほんのすこし前までは、かかと着地ではなかったのでしょう。
忍者は、足音を立てずにすり足だったと聞きます。 やはり、昔は、ピッチ走法(歩法?)だったのかもしれませんし、ピッチ方法がヒトに合っているのかもしれません。