サロマ湖100kmウルトラマラソンは、ウルトラマラソンを走りたい!と思っている人の憧れの大会です。いよいよ来週の1月25日からエントリーが始まります。
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、北海道の道東での開催なので、関東からは旅費が高額になります。オフィシャルツアーは、東京発だと10万円近くかかってしまいます。
なるべく安くするためのコツを、昨年参加した経験を元に、アドバイスします。
こちらも、大会のエントリーと同じように、早めに動くのが勝ちです!
サロマ湖100kmウルトラマラソンって?
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、例年では6月の最終日曜日に、北海道の北見市(常呂)、湧別町、佐呂間町で開催されるウルトラマラソンです。
北海道の道東、オホーツク沿岸での開催となります。定員は3,500人ですが、先着順ですぐに一杯になる、人気の大会です。
オフィシャルツアーもあるけれど、東京発は10万円前後
例年であれば、大会のエントリーが終了したあと、オフィシャルツアーが発表されます。
宿泊場所や飛行機の時間帯などにもよりますが、東京発は最低でも8万円で、ちょうどいい時間帯や移動が楽なツアーだと、10万円前後になります。大会参加費は17,000円ですので、それの何倍も必要となります。
サロマ湖100kmウルトラマラソンの旅行を安くするには、移動手段と宿を自分で手配
サロマ湖100kmウルトラマラソンの旅行を安くあげるためには、旅行会社に頼まずに自分で手配することです。
具体的には、往復と現地の移動手段、および宿泊を予約する必要があります。
ネットが広く普及しているので、それを利用して安くあげるのが賢い方法です。
昨年(2016年)、私が実践した方法を元に、解説します。
まずは飛行機
北海道以外からサロマ湖100kmウルトラマラソンに参加する人の大部分は、飛行機を使うと思います。
まずは飛行機を確保する必要があります。
どこの空港に到着するのが良いか?→女満別空港をおすすめ
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、ワンウェイコースです。
スタートは湧別総合体育館前で、、ゴールは北見市常呂町スポーツセンターです。
スタートに近い空港はオホーツク紋別空港で、ゴールに近い空港は女満別空港です。
女満別空港に到着して、オホーツク紋別空港から出発するのはちょっと‥なので、3パターンが思いつきます。それぞれのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
案 | 到着空港 | 出発空港 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
1 | オホーツク紋別 | 女満別 | 移動時間が少ない | オホーツク紋別便が1日1便のみレンタカーが乗り捨てとなる |
2 | オホーツク紋別 | オホーツク紋別 | 前日の移動が楽 | オホーツク紋別便が1日1便のみゴール後の移動が面倒 |
3 | 女満別 | 女満別 | 女満別便は一日数便あるレンタカー会社も多い | 前日(または当日朝)の移動が面倒 |
私は、案3の「往復とも女満別空港を使う」のをおすすめします。
理由は、飛行機の便数が多いので、安い運賃の座席が多いだろうというのが一つ、また安いレンタカー会社も有る、というためです。
(大会のエントリーと同じように、飛行機の安い運賃はクリック合戦となります。もしかしたら、大会のエントリーよりも厳しいクリック合戦かもしれません)
ANAは「旅割75」、JALは「ウルトラ先得」、AirDOは「AIRDOスペシャル75」
飛行機の運賃は、時期と購入時期やキャンセル可否なので、大きく変わります。早く購入すれば安くなります。
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、まだ5ヶ月先です。様々な航空運賃の中でも、一番安い「75日前の購入運賃」が使えます。
75日前に購入が必要な運賃は、各社で呼び名が異なります。ANAは「旅割75」、JALは「ウルトラ先得」、AirDOは「AIRDOスペシャル75」という名前です。
これら運賃は、キャンセル料が高いのが欠点です。でも、サロマ湖のエントリーのクリック合戦に勝利して掴んだ出走権なので、キャンセルする人は少ないでしょう。
私は、飛行機のキャンセル料は多少高くても、運賃が安い方法を選ぶのが得だと思っています。
安い運賃は、各社とも1月24~26日から発売。クリック合戦が必至!
女満別空港に就航している航空会社は、ANAとJALとAirDOの3社です。実際にはJALとAirDOが運行しており、ANAはAirDOの飛行機向けの運賃を提供しています(コードシェアといいます)。
3社のページを見ると、安い運賃は各社とも1月24~26日から発売です。ANAとJALは、マイレージ会員の種別によって発売日時が違っています。2017年の発売開始日は、以下のとおりです。
- ANAの発売日
会員種別 発売開始日時 ANAカード会員(クレジット機能付き)ANAマイレージクラブモバイルプラス会員 1月24日(火)14:00 ANAマイレージクラブ会員 1月25日(水)11:00 上記以外のお客様 1月26日(木)9:30 - JALの発売日
会員種別 発売開始日時 FLY ONステイタスをお持ちの方JALグローバルクラブ(JGC)会員の方 1月24日(火)11:00 JALカード会員の方 1月24日(火)14:00 JALマイレージバンク会員の方 1月25日(水)11:00 すべてのお客様 1月26日(木)9:30 - AirDOの発売日
会員種別 発売開始日時 すべて 1月26日(木)11:00
ANAとJALは、クレジットカードを持っている人は1月24日から、マイレージ会員は1月25日から、それ以外は1月26日からです。
AirDOは、1月26日からですね。
飛行機の運賃は、発売と同時に支払う必要なし!
飛行機の予約開始は1月24または25日です。一方、サロマ湖100kmウルトラマラソンのエントリーは1月25日です。
ここで、一つ疑問が生まれます。「サロマ湖100kmウルトラマラソンのエントリーが確定しない時に、飛行機の予約をしても大丈夫なの?エントリーができなかった場合、飛行機代がムダになるの?」
飛行機を先に予約しても、大丈夫です!
飛行機は、電車と違って、予約と購入は別々に行えます。そのため、
- 往復の飛行機を予約する
- サロマ湖100kmウルトラマラソンにエントリーする
- 飛行機代を支払う
という手順で大丈夫です。
と言っても、75日前に購入が必要となる安い運賃は、予約してから2日で購入する必要があります(航空会社によって異なります)。なので、エントリーを確定させたら、同じ日に航空券を購入するのが良いでしょう。
安い運賃が予約出来なかったら、株主でなくても株主優待運賃
飛行機のクリック合戦に敗れて、安い運賃が予約出来なかった場合は、どうしたら良いでしょう?
そんな時は、株主でなくても株主優待運賃で予約するのが良いと思います。
株主優待運賃は、ANAとJALが発売しています。羽田空港と女満別空港との間の運賃は、以下の通り、株主優待運賃は、普通運賃のほぼ半額です。
種別 | 運賃 |
---|---|
片道運賃 | 46,390円 |
株主優待割引 | 23,340円 |
でも、ANAかJALの株主の人は、滅多にいないでしょう(私は違います笑)。なので、株主優待運賃を使う時は、金券ショップで「株主優待券」を購入すればOKです。
株主優待券は、4,000~5,000円程度で売っています(時期により変わります)。なので、金券ショップにお金を払っても、普通運賃を買うよりは、ずっと安いです。
マイルが溜まっている人は、特典航空券という手もあり
もちろん、マイルが溜まっている人は、マイルを使って特典航空券で行くと言う手もあります。
但し、特典航空券用の座席数は少ないため、厳しいクリック合戦が待っています。
株主優待運賃や特典航空券は、2ヶ月前でないと予約できない
株主優待運賃や特典航空券は、2ヶ月前でないと予約できません。
2017年のサロマ湖100kmウルトラマラソンの大会は6月25日なので、6月24日に現地入りとすると、4月24日からの発売となりますね。
安い航空券は、一括検索サイトで探すのが便利
金券ショップで有名な大黒屋が、「大黒屋トラベル」として一括検索サイトを運営しています。
また、国内航空券エアータウンも、大手ですね。
これらのサイトを使うのも便利です。
飛行機代は、いくらになるの?
2017年の航空運賃は、2017年1月17日現在で、まだ発表になっていません。
昨年の2016年の状況では、大会前日の2016年6月25日(土)のANAの夕方便(羽田16:15発、女満別17:55着)の旅割75が、18,190円でした。
また、大会翌日の2016年6月27日(月)のANAの夕方便(女満別18:30発、羽田20:25着)の旅割55が、17,390円でした。
2017年も同等の価格だとすると、飛行機代は35,580円になります。
現地の移動手段を考える
飛行機で現地入りした後は、宿舎への移動やスタート・ゴールへの移動の手段を決める必要があります。
空港からは、レンタカーでの移動が便利
旅行会社も現地で移動するためのバスを販売していますが、時間も決まっていて、使いにくいです。
北海道の道は走りやすく、またスタートやゴールには駐車場もありますので、レンタカーを借りて移動するのが便利です。
レンタカー会社も、いろいろ。格安レンタカーは、ここ!
女満別空港に有るレンタカー会社は、以下のとおりです。
全国展開しているニッポンレンタカーや、メーカー系のトヨタレンタリースと日産レンタカーは、車も比較的新しくて車種も豊富です。お値段は若干お高めとなっています。
それに続くのがオリックスレンタカーとタイムズカーレンタルでしょうか。
ワンズレンタカーは、「驚きのワンダープライス!」「格安レンタカー!」と自信をもって書いてあるとおり、安いです。
レンタカーは、いくらなの?
昨年、レンタカー会社をいくつか比べた結果は、以下の通りでした。
- 日産レンタカー
- 車種
- C0(ワンボックスバン) クリッパーバンなど
- 補償内容
-
対人 無制限
対物 2,000万円(免責5万円)→安心サポートで無制限
車両 時価(免責5万円)
人身傷害 3,000万円 - 料金
-
項目 単価 日 合計 基本料金 14,400円 免責 1200 2 2,400円 NOC免責 300 2 600円 日産安心サポート(パンク、バッテリー、キーロック等) 500 2 1,000円 税金 1,472円 合計 19,872円
- ニッポンレンタカー
- 車種
- NBOX
- 補償内容
- 対人 無制限
対物 3,000万円(免責5万円)→安心コースで無制限
車両 時価(免責5万円)
人身傷害 3,000万円 - 料金
-
項目 単価 日 合計 基本料金 6500 1 6,500円 2日目 5500 1 5,500円 免責 1000 2 2,000円 NOC免責 不可 安心コース 600 2 1,200円 税金 1,216円 合計 16,416円
- ワンズレンタカー
- 車種
- モビリオスパイク(Bクラス)
- 補償内容
-
対人 無制限
対物 2,000万円(免責5万円)
車両 時価(免責5万円)
人身傷害 3,000万円 - 料金
-
項目 単価 日 合計 基本料金 4320 2 8,640円 免責 1080 2 2,160円 NOC免責 不可 オプション(カーナビ) 540円 税金 (税込) 0円 合計 11,340円
ワンズレンタカーは、NOC(ノンオペレーションチャージ;事故した時に、レンタカーが使えなくなるので、その間の補償費用)を免責にすることは出来ませんが、全体の費用はワンズレンタカーが安いです。
広い車室のモビリオスパイクがあるワンズレンタカーがおすすめ
私は、ワンズレンタカーにしました。上で書いた通り値段も安いのですが、「モビリオスパイク」があったからです。
「モビリオスパイク」は、荷室がとても広く、車中泊に最適です。
「車中泊に適した車」のまとめサイトでも、
別名、「走る秘密基地」。最大194cm(前の座席は前方にスライド)の完全なフラットスペース。
荷室高もあり車内移動にストレス無し。
必要十分な走行性能。燃費良い(荷物積んだ状態で高速道路80km/h巡航で17km/l)。
おすすめです。
と言われています。
本当に安くするには、軽自動車を選ぶのですが、軽自動車は居住性が劣ります。
当初から宿泊費を安くしようと考えていましたし、宿を検索したところ絶望的だったので車中泊を狙っていました。
結局、激安の宿が直前に予約できて、車中泊は行いませんでした。
でも、ゴール後の着替えや休憩などに、広い車は大活躍でした。
レンタカーの一括検索を使う手もアリ
レンタカー会社のホームページをいちいち見るのも面倒だ、という場合には、一括検索サイトを使う手もあります。これであれば、手間なく検索できます。
全国の格安レンタカーを一括比較・検索予約【skyticketレンタカー】
ただし、私が検索したときには、残念ながらワンズレンタカーは検索結果に出てきませんでした。たまたま貸し出し中だったのかもしれません。
レンタカーの予約開始各社まちまち、ワンズレンタカーは90日前から
レンタカーの予約開始日は、会社によってまちまちです。
大手のニッポンレンタカーや、格安のワンズレンタカーは、90日前からの予約です。
日産レンタカーは、かなり前から予約ができます。本日(1月19日)現在、サロマ湖100kmウルトラマラソンの前日から翌日まで(6月24日~6月26日)の予約はできますね。
日産レンタカーは、7日前からキャンセル料がかかります。
少し後ろめたいですが、まずは日産レンタカーを予約しておいて、90日前に安いレンタカーがあれば切り替えて日産レンタカーはキャンセルする、という技もアリですね。
レンタカーは、駐車した車を忘れないように注意!
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、スタートとゴールの場所が数十km離れています。
レンタカーを使う場合は、ゴールまたはスタートに車を置いて、オフィシャルツアーが提供するバスでスタートまたはゴールに移動します。そのため、100kmを走った後に、疲れた体と頭で、自分のレンタカーを広い駐車場から探す必要があります。
いつも使っているマイカーなら、特徴やナンバーはすぐにわかるのですが、1日前に初めて借りたレンタカーを覚えておくのは大変です。また、昨年はとても寒く、また雨で駐車場の土がぐちゃぐちゃなこともあり、駐車場で車を探すのに苦労しました。
レンタカーのキーホルダーにナンバーが書いてあるのですが、ナンバーを見比べるのは大変。
駐車した車を忘れないように、「駐車した場所の写真を撮影しておく」ことをお勧めします。こうしておくと、疲れた後でも車を探すのがラクになります。
大会当日の移動は、オフィシャルバスの一択
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、スタートとゴールが離れている、ワンウェイのコースです。また、この区間の公共交通機関は有りません。
そのため、レンタカーで参加する場合には、どちらかに駐車して、片道はオフィシャルバスに乗る必要があります。
昨年は、スタート前のゴールからスタートへのバスと、ゴール後のゴールからスタートへのバスのどちらも2,000円でした。この費用は必須ですね。
私は、網走に宿を取ったこともあり、ゴールに車を置いて、ゴールからスタートへのオフィシャルバスを予約しました。
前日と当日の宿を確保する
移動手段を確保したら、次は宿の手配をします。
上で書いたように、私は昨年は「車中泊」の予定でした。でもベストタイムを出すためには、ゆっくり宿で休むのも良いですね。
当日、ギリギリにゴールすると、その日の飛行機には間に合いません。そのため、大会前日と当日の2泊が必要です。
宿は旅行会社のネットで予約する
大きなホテルから、小さな民宿まで、多くはネットで予約出来ます。
ネット予約の大手は、るるぶトラベルがありますね。
いまるるぶトラベルを見たら、網走市内でホテルオホーツク・インというホテルで、大会前日(6月24日)と当日(6月25日)が1泊4,000円程度で予約できそうです。
これであれば、2泊しても8,000円です。
でも、すぐに満室になるかもしれません。キャンセル料は、宿泊前日からかかるので、まずは予約しておくのが良いでしょう。
日本旅行のサイトもありますね。
でも、こちらは空きがありませんでした。
昨年の経験では、大会の1,2週間前になると、空きが出てくることがあります。
(昨年は、2週間前に1泊2,100円の激安民宿をゲットできたので、車中泊を取りやめました)
こまめにチェックするのがベターでしょう。
個別の宿に申し込むのもアリ
コースの後半で屋根の上から応援してくれることで有名な「さろまにあん」という宿があります。
こちらは、2017年は抽選になっていますね。詳細はさろまにあんのブログに書いてありますが、1月25日までに申し込む必要があります。
網走市内のホテルでも、十分OK、美味しいお店も多いのでおすすめ
「網走市内のホテルでは、遠くて大変」と思う人もいるでしょう。私も心配していました。
網走市内からゴール地点の北見市常呂町スポーツセンターは、30km近くあります。
でも、北海道の国道は、制限速度が60km/hとなっている場所も多く、昨年の経験では40分程度で到着しました。また、参加されるランナーの車の列が延々と続くので、道に迷う心配も有りません。駐車場もたっぷりありました。
夜中の2時に、ヘッドライトをつけた車が列をなして整然と進むのは、余り見ない光景です。
そして、網走市内に泊まるメリットは、「お店が多いこと!」 海の幸は美味しいですし、安いスーパーマーケットやファミレスもありますので、とても便利です。
まとめ:サロマ湖100kmウルトラマラソンは、東京から約6万円で参加可能!
今年の飛行機の価格がまだ発表になっていませんが、昨年と同等だとすると、以下のように、約5万8千円になります。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
飛行機代 | 約3万6千円 | 土曜日発、月曜日着 |
レンタカー代 | 約1万2千円 | 48時間(土曜日~月曜日)/td> |
当日のバス代 | 約2千円 | ゴール地点からスタート地点への輸送 |
ホテル代 | 約8千円 | 前日、当日の2泊 |
合計 | 約5万8千円 |
羽田発のオフィシャルツアーが最低でも8万円でしたので、2万円も安くなりました!
上の値段は一人で行く時の見積もりなので、マイルを使ったり、友人と同行すると、飛行機代やレンタカー代が更に安くなります。
また、レンタカーで移動することにしていますので、自由度が大きいのもメリットです。
私は、大会翌日は知床を観光して、温泉巡りをしました♪
少し手間はかかりますが、せっかく北海道に行くのですから、安く、そして楽しい旅にしたいものですね。
ご参考までに、私が2016年に参加した時の旅行記+走行記は、こちらです。
前日と当日が雨でしたが、翌日は見事に晴れて、たっぷり観光を楽しみました。