先週末に北海道で走ってきた「サロマ湖100kmウルトラマラソン」の振り返りです。
当日の天気は雨。肌寒く、辛い大会でした。まずは、ラップを元に大会を振り返ってみます。
振り返るネタが今までと違います
今までのウルトラマラソンでは、振り返るネタとして、写真とGPS付き心拍計を持って走っていました。でも、今回は違いました。
写真は取らない
5月末の「えびす・だいこくウルトラマラソン」では、風景や全エイドでの写真を撮っていました。
サロマ湖100kmウルトラマラソンでは制限時間も厳しく、また雨だったので、写真撮影は基本的に行わないことにしました。
スマホはGPS取得のために携帯していました。
ペース表示も途中から無し
GPS付き心拍計も、前回のえびす・だいこくウルトラマラソンで故障してしまい、以前使っていたポラールのフットポッド付き心拍計「RS-200sd」を使いました。フットポッドは最近校正しておらず、2,3%の誤差は出るでしょう。
でも、それ以前の問題がありました。
フットポッドの電池の確認を忘れたため、20km過ぎから距離(ペース)の測定ができなくなってしまいました。久しぶりに使うとダメですね。
心拍計と時計は最後まで使えたので、これを目安にしていました。
公式のタイム測定があった!
一方、サロマ湖100kmウルトラマラソンでは、公式なタイム測定が10km毎と42.195kmにありました。これが助かりました!
予定と実績の差は、こうなった!
ということで、計画と実績を並べたのがこちらです(クリックすると大きくなります)。
なお、計画の時は関門でのタイムを基準にしていました。公式なタイムは10kmおきでしたので、一部推定があります。
計画と実績の差から、わかること
これを見ると、以下がわかります。
- 50kmまでは、予定より速いペース。
- 50~60kmで、それまでの貯金をほぼ使い果たした
- 60~69kmのラップは、予定より6分遅く、全体でも予定より遅くなった
- 80~90kmで一旦回復するが、91.5km~100kmでは遅くなった。
- 結果、予定より6分弱遅く、ゴール閉鎖8分前に完走。
全部、身に覚えが有ります(笑)
50kmまで:予定より速い
この区間は、ペースを気にせず「成り行き」で走っていました。
フットポッドで計測したペースは数%の誤差があるので気にせず、たまに心拍数を見る程度でした。その心拍数も130~140で、「頑張って走る」という感じではありません(でも、40kmを過ぎると、心拍が150位になって「ちょっと頑張っているかな」という感じでしたが)
2.5km毎に給水所がありますが、気温も低く、かぶり水は不要でした。そのため、殆ど給水場で止まらなかったのも予定よりペースアップした要因です。
50kmから60km:貯金を使い果たした
これは、なんといっても54.5kmの荷物受け取りでの30分近い滞在が原因です。
靴と靴下を交換した
雨で、靴がぐしょぐしょでした。当初は靴を変える予定ではなかったのですが、靴下を脱ぐと、右足の裏が白くふやけていました。
先月の「えびす・だいこく100kmマラソン」では、同じように雨となり、右足裏がふやけて最後は走れなくなりました。
そのため、予定外でしたが、靴下を交換することにしました。ついでに、靴も交換しました。
実は、靴と靴下の替えは予備で、マイベストシューズ&ソックスではありませんでした。でも、足裏がふやけて走れなくなるのが怖くて、交換しました。
結果は、クッション性が減ったのが判りましたが、ぐしょぐしょ感は減りました。雨が小降りになったのも影響していると思います。
テーピングを外した
また、足首のサポート用にテーピングをしていたのですが、これが湿っていて足裏が濡れていました。
そもそも、足首のサポート用のテーピングはトレイルランニングの時しかしていませんでしたが、5月上旬にシンスプリント?と思われた症状があって、前回のえびす・だいこくから始めたものでした。
ウルトラは不整地を走ることはほぼありません。そのため、テーピングも外すことにしました。
そんなこんなで、エイド滞在が30分近くなりました。
エイドでの補給は不十分だった
長く滞在したので、持参したジェルは摂ったものの、エイドで提供されていた食べ物はパスしました。
これが後々に影響したのかもしれません。
60kmから69km:お腹が空いて歩いた
この区間は、アップダウンも終わり、ほぼ平地となります。 ですが、補給が少なかったためか、お腹が空いてきました。
一生懸命に走ろうとしますが、心拍数が120~130で、全然上がりません。普段は、ゴミを捨てるのが面倒なので、補給はエイドで行うのですが、そうも言ってられません。
先ほどの中間地点で補充した、190kcalカロリーのチョコレートようかんを、歩きながら食べました。
その後もエンジンがかからず、歩いたり走ったり。エネルギー切れだけではなくて、気持ちも切れていたと思います。
80~90km:ちょっと回復
ここまでは、予定タイムと見比べることはあまりありませんでした。ワッカの入り口となる79.3km地点で、ようやく予定より数分遅れていることに気づきました。
予定では10分程度しか余裕がありません。回復のため、登りも少しは走るようになりました(それまでは、登りはほとんど歩いていました)
91.5km~100kmで再び遅くなる
「残りをキロ10分で進めば制限時間に間に合う」というのが、私の中の関門通過ボーダーラインです。
サロマ湖100kmウルトラマラソンでは、「キロ10分で走ってもゴールできる」と判ったのが、94km地点でした。
それが判った途端、「楽しむ」という考えになりました。
せっかく来たワッカなので、雨のなか写真を撮ったり、最後のエイドで色々食べていました。
更に、写真写りを考えて、ゴール手前で立ち止まって雨具を脱いだりしていました。
結果:予定より6分遅くゴール
ということで、ゴールタイムだけ見ると「予定より少し遅かった」ということになりますが、実際には色々あったのです。
それが、長時間に渡るウルトラマラソンの面白いところ、と今だから言えますが、走っている時は「いつやめよう」「関門に引っかかる」とネガティブに考えてばかりでした。
今回の反省
雨対策ができていなかった
今回の反省は、前回のえびす・だいこく100kmマラソンで雨だった対策ができていなかったこと、ですね。
特に、靴と靴下は、今後対策を考えないといけません。
また、北海道で6月下旬は、寒い場合もあることが良ーくわかりました。
登り坂が走れない
初回のウルトラマラソンでは、上り坂もほぼ走り切ったのですが(その代わり、下りがしんどかった)、野辺山ウルトラ以来、「上り坂は歩く!」という癖がついてしまいました。
完走するだけならそれでもOKなのですが、やっぱり、練習して、しっかり走らないと、と思いました。
多分続きます
初めての北海道のラン、そして道東を訪れたのは30年ぶりくらいです。
旅も楽しかったので、この後、旅行記にも続くはずです。