房総半島横断70K 走行記

先週末に行われた房総半島横断70Kの走行記です。
10時間以上の大会で、日帰りで行ったのは初めてでした。近いって良いですね。

まずは会場へ

朝6時のスタートに向けて、家を1時半頃に出る。コンビニでおにぎり3つを買って車で金谷に向かう。気温は2度。真夜中なので渋滞はまったくない。1時間ほどで金谷に到着。

係員に駐車場の場所を尋ねると、駅の向こうの小学校の校庭だそう。道順も丁寧に教えてくれた。
車を止めて、靴を履き替えて出発。スタート地点に向かうバスまで歩いて10分ほどだが、寒い。

3時15分にバスに乗り込んだ。定刻の3:30に出発。バスの中は真っ暗で暖かく、一眠りできた。

安房小湊駅に付いたのは4:30ころ。降りるととても寒い。着込んでいても寒いので、走り出しはどうなるのだろう?と不安になる。

スタートは極寒

会場までは歩いて5分程度。受付を済ます。ゼッケンを引き換えて、カーペットの床に腰を降ろす。ここだけは暖かい空間。たっぷり時間があるので、トイレに行ったり、ちょっと柔軟をしたりして過ごす。

「早めに荷物を預けて下さい」とアナウンスがあるが、荷物を預けるとランウェアになってしまう。寒いのでギリギリまで会場で待機した。

5:40過ぎに、意を決して荷物を預けるために会場の外に出た。寒い!特に、太ももが寒く感じた。

上半身は、Skinsの長袖シャツにハーフジップシャツとアームウォーマー、更にウインドブレーカーの合計3枚着ている。でも、下半身はCW-Xのスタビライクスのロングタイツにランパンなので、太もも部分は1枚だけ。寒いはずだ。ナイキの裏起毛のタイツにすればよかったか、と後悔する。

幸いなことに、風がない。ゆっくり歩いてスタートの内浦海岸に向かう。

スタートは、国道を横切った海岸。5分前に到着。寒い(こればかり)。

海岸は、スタートゲートだけが妙に明るい。そして、すでに沢山の人が並んでいる。後ろの方、それも寒さを避けて真ん中あたりに並ぶ。

コース説明をしていたようだが、それも殆ど終わっていた。カウントダウンの後、スタート。

スタートから12.5kmのA1エイド(清澄寺先):意外とラク?

スタートしても、渋滞のために歩きとなる。路面が砂浜ということもあり、靴に砂が入らないように進めたのは幸い。

受付会場に向かう道を通って、山に向かう。舗装道を登っていく。最初はヘッドライトをつけていたが、街灯もあったので10分と立たずに消した。

リュックにコップを着けている人がいる。あ、忘れたと思ったが、ハイドレーションが有るのでなんとかなるだろう。

最初にあった大きな公衆トイレは、10人以上が並んでいた。寒かったからだろう。でも、次の公衆トイレはゼロ人待ち。

だんだんと坂がきつくなるが、まだ舗装道。内浦山県民の森を過ぎて、しばらく行くとトレイルになる。
この区間のトレイルは、登りも下りもそれほど急ではない。途中で日の出を迎えて、写真を写しながら進む。
日の出を迎えると、日の当たるところは少し暖かく感じられた。

舗装道に出たら、清澄寺。公衆トイレが会ったので借りる。綺麗なトイレでウォシュレット付き。お礼に門前で一礼。

ここで、ウィンドブレーカーとして着ていたピークパフォーマンスと、ヘッドライトをリュックにしまう。ウインドブレーカーは、かなり汗がこもっていた。Skinsの上にしていたアームウォーマーは、まだ寒いので着けたままだ。

手元のGPSでは、既に12km近く進んでいる。この区間が最大の標高差だったので、「あれ、意外と楽なのかな?」という感じだった。

A1から25㎞のA2エイド(金山ダム):もうダメ!

清澄寺からすぐに第1エイドがあった。バナナと塩、梅干しを頂く。コップがないので、ハイドレーション頼み。リプレニッシュでリフレッシュ。止まると、汗で冷えて寒く感じる。

ちょっと下って、道を渡る。だんだんと山道っぽくなる。低山の山並みがきれいだ。

本格的な山道となり、元清澄山に到達。ここがコースの最高標高地点のはず。

木の階段のアップダウンが出てくる。下りは走るどころではなく、鎖につかまって下るのがやっとの場所もある。上りも一歩一歩のぼるのがやっと。

ゆっくり進んだためだろうか、お腹が空いてきた。グレゴリールーファスのウエストに入れていた100均で買った黒糖ピーナッツを食べながら進む。

一気に下って、オレンジの橋をわたると、A2の金山ダムエイドに到着。

この区間は、標高差が下り気味なので大したことがないだろう、と思っていたが、細かいアップダウン、それも木を模した樹脂製の階段で、全く走れない。このA1からA2の区間が一番つらかった。

後から見たら、この区間は関東ふれあいの道No.22「モミ・ツガのみち」。コースタイムは4時間半だった。

A2から37.5kmのA3エイド(君鴨トンネル旧道地点):上りが走れない

A2では、亀屋本店の落花生ケーキを頂く。他にバナナもあった。

おなかが空いていたので、持ってきたショッツとジェルも食べた。ちょっと元気が出た、はず。

真っ暗なトンネルを2本通過すると、二車線の舗装道に出た。少しの間、山間いの集落の舗装道を登っていく。先ほどの登山道ですっかり疲れて、登りが走れなくなった。ウルトラマラソンのつもりで、速めに歩く。

舗装道が林道となり、登りとたまの下りを繰り返しながら進む。最後にやや急な下りを過ぎると、A3のエイドだった。
ここでは、ソイジョイを細かく割って置いてあった。食べやすくて助かる。持っていった鮭のおにぎりも食べた。

A3から50kmのA4エイド(山中区公民館先):ウルトラマラソンの気分で

A3を出ると、緩やかな登り。速足で通り過ぎる。

彼方に海が見える。これが、coast-to-coastのコースで見る最後の太平洋だろう。

途中、紅葉が見事だった。やはり、房総は比較的暖かいのだろうか。

大きな道に出た。ちょっと進んで、再び林道に入ったところがA4エイド。ここにはマーガリン付きパンを4つに切ってくれて置いてあった。マーガリンが嬉しい。

ここまではエイドでの水分補給なしに来た。でも、ハイドレーションの容量が心配になったので、ここでハイドレーションにキリンのスポドリを1Lくらい補充した。リプレニッシュと混ざったが、それほどまずくない。逆に、冷たくなっていい感じ。

いいペースで来ている。この分なら、16時半くらいの日没に間に合うかもしれない。

A4から61.5kmのA5エイド(鋸山尾根筋分岐):惰性で進む

 

A4を出ると、林道の急な登り。しっかり歩く。その後も登りは歩き、下りはやや走る。
峠を過ぎると、谷筋を下る。地層がきれいに見えていた。

このまま下るのか、と思ったが、さらに別の林道を登りだす。ここは林道というよりもトレイル。

だんだんと、藪漕ぎルートの登りになってくる。

登り切って視界が開けたら、見たことがない光景が広がっていた。

石切場の跡だろう。日本ではないみたいだ。

石切場を過ぎて、再び林道へ。下るのかと思いきや、登り気味。歩いたり走ったりしながら、やっとA5。最終エイドだ。

ここにはバームクーヘンとポテトチップスがあった。

どちらも美味しい。特に、バームクーヘンは、金谷地元の見波亭の「のこぎり山バームクーヘン」。パクパク頂いた。

ここからさきは、30Kと15Kと同一ルートとなる。ちょうど30Kのスイーパーが出発したところだった。

A5からゴール:見事な沈む夕日と富士山

A5から先は、ほぼ下りだったよなあと思いつつ進むが、登りも結構ある。登りは歩き、下りは走る。あと8.5kmと聞いたので、だいぶ元気になった。

あと2kmになっても山の中で、全然ゴールする気配が無いなあと思ったら、大きな道に出た。金谷ICへの接続道だ。ここを過ぎて、歩道を進むと、正面に東京湾が広がった。左手に沈む寸前の太陽、右手には富士山。雲もなく、見事な光景だ。

眼下には、先行するランナーが見える。

ここから先は、歩道を進む。一部、波に洗われているところがあるが、波の合間を見て走りすぎる。

あと200m。ゴールまでの道の両側にはキャンドルがある。16時40分頃にゴールした。

荷物を受け取り、即座にジャージなどを取り出して着る。暖かい豚汁を頂いて、A5エイドにあったバームクーヘンをお土産に買って、帰路についた。

おしまい。

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