アドビ、モジラにActionScript Virtual Machineのコードを寄贈へという記事があった。
美談だけのように見えるが、企業活動が全てボランティアベースではないはず。では、なぜお金を掛けて作ったものを販売して投資回収をしないのか?
それは、Flash全体で見れば、VM自体では儲ける必要がなく、寄贈したほうが得だ、と判断したからだろう。
- まず、今もプレイヤーのVMは無償配布しているので、ソースを公開しても単価は変わらない。また、現収益源であるオーサリング側は、VMのソース公開有無によって単価は変わらない。
- オープンソース化して改良製品開発をコミュニティに任せることにより、VMの開発費を下げることが出来る。オーサリング側の開発費は、変わらない。
- また、コミュニティという新たなチャネルで普及させることによって、Flash自体を使う人が増え、自社オーサリングツールの販売個数が増える。
言い換えると、
(収益)=(単価)×(個数)?(原価)
という関係において、
- 単価:変わらず
- 個数:増加
- 原価(開発費):低下
を狙っているのだろう。
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