20代から30代を主に対象と冒頭に記してある。本書は、経営戦略と共に「自分に何が出来るか」をあわせて考えるように読者を促している。
記述は、なかなか難解だと感じた。著者らの独自の概念を多用した抽象的な記述が多いが、J&JやIKEAなど具体企業の例も取り混ぜて、わかりやすくしようとする努力は伺える。
総花的にならず、もう少し内容を絞り込んでもよいのではないか。また、縦書きの本にもかかわらず、肝心の図表が横長、すなわち本を90度回転させないと読めない場合が多かった。本文と図表をスムーズにつなげるために、図表は本を縦位置のまま読めるものにした方がよいのでは。
目次
序章 読者のためのガイド―『戦略経営』入門
1章 「全体最適像」を構築し実現する
2章 「進むべき方向」を明確に指し示す
3章 「自社発信型」戦略の基盤をつくる
4章 「成長戦略」を構築する
5章 「手段戦略」を構築する
6章 「経営システム/プロセス」を構築する
7章 「組織能力」を開発する
8章 ビジネスパーソンとして輝いて生きるために
参考文献の冒頭に相田みつを「生きていてよかった」を掲げている。これが、いろいろと小難しく述べた著者らの本音なのかもしれない。
43の図表でわかる『戦略経営』 | |
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