リーダーこれだけ心得帖 阪本 啓一著

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リーダーに必要な心得10か条を、新書サイズ150ページ余りとコンパクトにまとめた本。著者は、「ビジネスを育てる」(書評はこちら)を訳した阪本さん。
10か条のうちの気づいた点をいくつか。

その4 リーダーは異新(注:誤字ではない)を創り出す
  • 問題を発見しているか
  • 業界常識からどれだけ離れているか
  • 常に挑戦しているか、「初体験」はあるか?
その5 リーダーは失敗する
  • 先頭に立って行動するなら、失敗するのは当たり前。
  • 失敗して現状に不満を持つことが新たな事業チャンスになる
  • 失敗を許容する、失敗しやすいカルチャーを作る
  • お金で失敗することは、一番の勉強になる
  • その6 リーダーは2つの組織を見る
    2つの組織のうち、一つは組織図上の組織。もう一つは非公式な組織。例えば、キーマンのつながりや、「ウマが合わない」などの人間関係。リーダーはこれらの組織を理解する必要がある。
    その8 リーダーは実行する
    • 実行が全て。自分から実行しよう。そのためには、集中しよう。
    • 部下に好かれる上司は理想であるが、目標ではない。好かれることと仕事品質は無関係。
      その10 リーダーは疲れる
      リーダーは疲れるのが当たり前。それを取り除くことを常に行う必要がある

    「リーダーは失敗する」と言い切ったのが新鮮。企画という仕事は100%成功などはありえない(そんなリスクの無い企画は面白くない)。だから、企画の失敗はあって当然とは思っていた。が、「『リーダーが』失敗して当然」、というのは目からうろこ。要は、失敗する位にひたすら実行しなさい、失敗を恐れて実行しないのが最悪、というのが著者の言いたかったことだろう。その通り、でもわかっていても行動につながらないのを何とかせねば。

    リーダーこれだけ心得帖
    リーダーこれだけ心得帖阪本 啓一


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    このページは、thikが2006年5月16日 01:46に書いたブログ記事です。

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