ソフトバンクがAppleと組んで、もしかしたらデュアルフォンを実現するかもしれない、というエントリを書いた後に飛び込んできたニュース。
「グーグルとノキア、共同でWi-Fi端末を提供か--米紙報道」(cnetから)。
NokiaのLinuxベースのPDA「Nokia770」の上に、Google Talkを搭載するらしい。
こと携帯電話については、日本は他の国々とは大きく違っている。それは、インセンティブ制や買い上げ性の影響で、日本では携帯電話の事業者(キャリア、オペレータ)の力が携帯端末の提供者(ベンダ)に比べて強い点だ。
一方、海外ではベンダの力のほうが強い。消費者は、携帯電話のベンダを選び、次に適当なSIMカードを購入することによりオペレータを選ぶ。プリペイドの価格体系が非常に普及していることもあり、オペレータの変更が非常に容易だ。飽きたらSIMカードを換えればよいだけである。そのため、海外ではベンダの力が強い。
そこで、海外でNo.1のノキアが、自社端末のシェア拡大のためにインターネット世界での巨人であるグーグルと組んだのだろう。ノキアから見れば、自社端末が売れれば、携帯電話のネットワークである必要は無い。顧客に利便性を提供できればOk,というわけだ。更に、グーグル自身も広告ビジネスがコアであるため、Google Talkは無料(もしくは非常に安価)に配布するだろう。
日本の携帯電話事業者の収益源が「電話やパケット通信をすること」である限り、日本の携帯ベンダはノキアwithグーグルの戦略を採ることは出来ないだろう。
そして、それらは、通信で儲けるのではなく、コンテンツで儲ける「ソフトバンク」という新たな通信事業者が参入することにより大きく変わるのかもしれない。
俄然、5月18日にあるといわれているKDDIとグーグルの記者会見(本当なのだろうか?)が気になる。
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