相乗効果が期待できない事業譲渡

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中版カメラのメーカのマミヤがカメラ事業を譲渡する。

デジカメwatchによると、

譲渡価格は1億円。9月1日を目処に譲渡する。
 譲渡内容は、光学機器事業とマミヤのたな卸資産、固定資産、商標権、特許権などの産業財産権と賃貸借契約。特別に合意したもの以外は負債は引き継がない。従業員は退職後に「相当数が新会社に雇用される予定」としている。また、カメラのアフターサービスは新会社が引き継ぐ。
同社では撤退の理由を、コンパクトデジタルカメラやデジタル一眼レフカメラの登場による中判カメラの不振と、中判デジタル一眼レフカメラ「Mamiya ZD」の売上不振としている。光学機器事業の決算は3月31日時点で売上高21億4,900万円、営業利益がマイナス8億3,900万円となっている。
 譲渡先のコスモ・デジタル・イメージングは、SIベンダーであるコスモ・サイエンティフィック・システム株式会社のデジタル技術子会社として、3月15日に設立された。

とのことである。
売上高21億円の事業を1億円で売却するとは破格のトレードである。但し、8億円強の営業損失であるため、黒字化できる目処が無ければ意味がない。譲渡先の事業内容を見ると、カメラ事業とはシナジーがほとんど無いように思える。カメラ事業を早急に売却し、残った資産(人や技術)を別領域に適用させるのかもしれない。

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このページは、thikが2006年4月24日 01:05に書いたブログ記事です。

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