利便性と安全性

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米国の入出国管理に使うRFIDタグの読み取り可能距離をめぐる議論があったとcnetが報じた。

読み取り可能な範囲が数インチであれば、プライバシーへの懸念は緩和される。しかしこれが30フィートにおよぶとなれば、道端やショッピングモールにひそかに設置されたセンサーや、あるいは通りすがりの人の身元をID番号を使って特定しようとする犯罪者の手によって、RFIDタグが読み取られることも理論上はあり得る。

会議の参加者からは、読み取り範囲が数インチに限られたタグを使ってはどうかとの意見も出されたが、これに対してWilliams氏は、遠くからでも読み取り可能なRFID身分証明カード導入の妥当性を強調した。同氏は、国境警備隊が読み取り範囲の狭いカードの採用に反対していると述べ、その理由を「現場の係官は、人々がカードを紛失する恐れがあることや、車の窓からカードを提出させると手間がかかる点を懸念している」と説明した。「国境通過プロセスをスピードアップするという任務の目的を、それでは果たせないと係官たちは考えている」とWilliams氏は語った。

日本では、30フィード以上の距離を無線伝送しているシステムがある。ETCがそうだ。ETCの利用状況を見れば、その人がどこに行ったかは一目瞭然となる。セキュリティが無いとも言えなくはないが、利便性を優先させた。

一方、パスポートに搭載するRFIDタグは生体情報を搭載していると聞く。そのためにセキュリティに敏感になっているのだろう。ある程度のコンセンサスが得られるまでは、多少不便であっても安心を優先させる必要があると思う。
だが、現実には、

  1. 無線が傍受され、
  2. その暗号が解読される
可能性は非常に少ないとは思うが、やはり心理的に受け入れられないのだろう。

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このページは、thikが2006年4月21日 01:44に書いたブログ記事です。

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