グロービスのMBAシリーズの一冊。事業に役立つ為に特化したアカウンティング論であり、経理部門だけではなく、企画やマーケティングを行う人が最低理解する必要がある内容を記載している。他のMBAシリーズと同様にちょっと高め(2800円)だが、財務系のエッセンスを俯瞰できる良書だと思う。
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会計は、財務会計と管理会計に大きく分けることができる。
財務会計では、他社・他業界と比べた実態を見る為に行う数値分析が主であり、管理会計では自社内の実態を把握し対策を施す為の分析に使う。
管理会計では、製品群ごとに変動費と固定費に分け、限界利益などの管理が重要となる。
本書でも「ABC;Activity Based Costing(活動基準原価計算)」として述べているように、間接費の製品ごとへの割り振りは難しい。それが共通部門になればなおさらである。また、ソフトウェアの開発など、人件費が原価になるような場合には、加えて各人の生産性が重要な鍵を握る。
アカウンティング、財務などというと難しいように思えるが、結局、業績を高めるという目標に向かっての指標を示すと考えれば良いのではと感じた。
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