カタカナ言葉を禁止し、また日本語でも意味があいまいな語句は明確にすることにより、経営とは何かを述べた本。
本書の内容を独断と偏見で抜粋。
- 経営陣は3年間の業績を「担保」するために経営をする。
- 仕事と作業の違い;仕事は成果を担保すべくP(D)CAをまわすこと。作業は仕事の計画通りに粛々と実行すること。
- 60を目標にして65になるのと、100を目標にして80になるのでは、前者のほうが「担保責任」を果たしており良い。
- 目標立案時に担保できないのであれば、手法を変えるか目標を変える。「あとはがんばれ」はNG.
現実には、担保責任が取れる「目標」と、投資家が期待する「成果」に乖離が生じることが良くある。社内でも、担保可能な目標と上司からの期待成果にギャップがあることもあるだろう。それをどうやって埋めるか、に知恵を使うことが重要だというのが本書の言いたいこと。道筋が見えず、自分が納得できない目標は達成できる訳がない。
本書で重要な鍵を握る「担保する」という考え方は、ゴーンさんのコミットメントラインと同じ考え方だ。最後には具体ツールとして「点検簿」などがあるが、本書の内容を理解した後に使うべきだろう。
本書には、著者のセミナーや本の話が何回か出てくるのが、ちょっと、という感じもしないでもない。また、行き当たりばったりでボトムアップ的な行動をする「日常」と対比して「仕事」を書いているが、日常(というか人生)も計画的に考えている人はいると思うんだけどなあ。
日本語で書いた「経営」の教科書 | |
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