少し前に、DocomoがDCMXというクレジット機能を提供することを発表した。クレジットは支払いに使うだけであるが、KDDIは、支払いだけではなく預け入れも可能とすべく、三菱東京UFJと共同で銀行を設立するらしい(ソース:Yahoo!ニュース。すぐにリンク切れになるかもしれません)。
ドコモのDCMXではユーザ間の決済は難しいが、KDDIのように銀行の形態であれば可能となり、使い勝手ではDCMXを上回るだろう。だが、「何の決済に使うか」が課題である。ユーザ間の決済が必要になるシーンとしてすぐに思い浮かぶのはオークションだが、残念ながらKDDIはオークションというコンテンツを持っていない。
一方、同様に銀行を手に入れようとしているYahoo!は、ユーザ間の決済機能を十分活かせるコンテンツを持っており、銀行を持つ動機は非常に明確だ。
「銀行」という、ドコモ以上の機能を手に入れようとしているKDDIは、それが効果を発揮する為には「auユーザ間で決済が必要となるシーン」も提供する必要がある。そうでなければ、店舗に対する販促競争をドコモと行うだけになってしまい、顧客数が少ないKDDIの不利は否めなくなってしまう。
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