コンテンツホルダによるネットワークの買収

| コメント(0) | トラックバック(0)

既報の通りVodafone(日本)の買収で、ソフトバンクは固定網と携帯網、そしてコンテンツポータルを持つ。FMCならぬFMCC(Fixed Mobile Contents Convergence)を行おうとしている。

Yahoo!ニュースによると、イギリスでは、Virginが17億ドルでCATVを獲得する(実際には、CATVを持つNTLがVirgin mobileを買収し、Virgin会長がNTLの代表権を獲得する)。固定網と携帯網、音楽コンテンツそして旅行を持つ企業群が誕生する。

「何か」がしたいから電話やメール、ネットアクセスをする訳であって、その目的が通信(コミュニケーション)であればFMCは目的達成のための利便性を向上させる手段として有効だろう。
だが、買い物をしたり、旅行に行ったり、音楽を聴いたりしたい時もある(単なるコミュニケーションの欲求よりも多いと思う)。そのため、ショッピングなどのコンテンツを持っている企業がコミュニケーションの手段を獲得するために通信会社のサービスを取り込むことが多くなるのではないか。一部ではMVNOという形で始まりつつあるが、課金システムや顧客情報の取り込みなどを考えると、一歩進んで「買ってしまえ」という動きが強まると思う。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://thik.jp/MT-5.2.8/mt-tb.cgi/758

コメントする

このブログ記事について

このページは、thikが2006年4月 5日 13:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「垂直統合から水平分業へ。ドコモのDCMXカード」です。

次のブログ記事は「日本型「成果主義」の可能性 城繁幸著」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。