ソフトバンクとVodafoneの出資比率はほぼ半分?VodafoneKKの買収

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ソフトバンクがVodafoneKK(日本法人)を買収することが決定した。以下、cnetから。

買収の具体的な内容は、今後1?2カ月でソフトバンクの全額出資子会社によりボーダフォンの発行済み普通株式の約97.7%(株式価値は約1兆 7500億円)を取得する。
買収する資金は、
  • ソフトバンクが2000億円
  • ヤフーが1200億円出資し、
  • LBO(レバレッジドバイアウト)によるノンリコースローン(買収先企業のキャッシュフローを担保に資金を借り入れて買収)で、1兆1000億円?1兆2000億円を調達する予定だ。(略)
  • また、Vodafone International Holdingsは、ソフトバンク全額出資子会社に対し、3000億円相当の優先株式新株予約権(発行価額は無償)、1000億円相当の劣後債を投資する予定で、この投資総額4000億円は買収資金に充当される。

ということで、ソフトバンクが100%コントロールできる子会社が1兆7500億円でVodafoneKKを買ったことになる。

でも、これだと優先株を取得したら(取得できる条件が不明)、VodafoneKKの持ち株会社の持ち株比率は32:30となって、ソフトバンクグループとVodafone本社がかなり近くなる。
今は確かに「買収」という言葉は正しいし、そちらのほうがインパクトがあって、ソフトバンクもボーダフォンも歓迎だったのだろう。でも、日本のVodafoneについても、実質的にはVodafonePLCがしっかり関与している、ということか。または、ソフトバンクが日本のVodafoneからスムーズに海外進出できるように、VodafonePLCの関与を残したのか。

など、いろいろ考えていても、
やっぱり、どんな魅力的なサービスが出てくるか、それによってお客さんが戻ってくるか、またVodafoneにたくさんお金を払うようになるか、にかかっているんですけどね。

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このページは、thikが2006年3月17日 22:11に書いたブログ記事です。

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