「できる人」は、自分の基準で周りを見るから、「できない人」を「できない」と見てしまう。「できる人」は、自分で頑張ってしまうから、周りが「できなく」なってしまう。そのため、「できる人」は「できる人」を育てることができるとは限らない。有能な選手が有能なコーチとは限らないのと同じ。
有能なコーチになるためには、「できない人」を受け入れ、「できない人」に想いを伝えて対話を行っていくことが必要である。
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「自分を基準に考えていると、周りが見えなくなるよ」という本書のメッセージは、本ブログでも何回か書いている「箱―Getting Out Of The Box」に通じるものがある。終章が著者の宣伝になっているのはご愛嬌。本書は刺激的なタイトルながら、至極納得できる内容になっている。
補足 「箱―Getting Out Of The Box」は、復刊ドットコムでは、復刊の交渉開始に必要な100票を大きく上回り、150票をいただいています。皆様のサポート、ありがとうございます。まだ交渉には着手されていないようですが、暖かく見守っていただければと思います。
目次
プロローグ 「できる人」の率いる集団が、「できる組織」にならない理由
第1章 「できる人」が陥る三つの罠
第2章 「できる人」は、こうして組織をダメにする
第3章 「できる人」に知ってほしい「できない人」との違い
第4章 「できる人を育てる人」になるために
第5章 「できる人を育てる人」の技術
終章 「オン・ザ・ジョブ・コーチング」のススメ
なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか? | |
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