著者らは、様々な"デッドラインを守りきった"プロジェクトを調査し、興味深い5つのプロジェクトをケースとして取り上げた。それぞれのプロジェクトを「プロジェクトX」のように小説仕立てで述べると共に、プロジェクトで納期を守るためのキーとなった項目をおのおの10個程度導き出している。そして、それらをチェックリストとしてまとめている(洋書によく見られる手法だ)。
各項目とも、奇抜なものはない。だが、わかっているのとできるのとは全くの別物。できる項目から着実に自分で体得していく必要があるだろう。
目次は、以下(取り上げたケースごとに章が分かれている)
- 序章 “絶体絶命”の危機から脱出するために
- 第1章 火星探査―失敗続きのミッションに挑む(最終期限が、十年から二年三カ月後に縮められた!
成功のために、あえて自己主張をしない ほか)
- 第2章 誘拐事件―究極の最終期限(デッドライン)に挑む(誘拐事件―命のかかった、まさに究極の最終期限(デッドライン)
主導権は、誘拐犯ではなく被害者が握っている ほか)
- 第3章 ボーイング777型旅客機―“納期を守る”挑戦により、会社が生まれ変わった(試作機さえ完成していない旅客機を、たった五年で納品せよ!
大切なのは、相手が求めているものを知ることである ほか)
- 第4章 映画フィルム配送―終わりなき“締め切り”に挑む(業界“ナンバー3”と手を組む
相手のことも強力に支持する ほか)
- 第5章 スタジアム建設―一大プロジェクトに挑む(最終期限まで、期間はたった三年!
“敵対者”と手を取り合う ほか)
デッドラインを守れ! 組織の絶対絶命を救う、究極の時間戦術 | |
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