「NLPの進化版コミュニケーション・スキルが、リーダーシップとチーム育成に協力に効く」というト書き付き。amazon.co.jpに掲載されている目次を本エントリの最後に引用した。
本書で述べられているテクニックは、裏表紙に記載されているように、以下がある。
- 感じさせる質問
- 相手が答えの「在庫」や「部品」を持たないopen questionをすることにより相手を話に引き込む。
- メッセージ・ユニット結合法
- 複数の「言いたいこと」をちりばめて否定されにくくしたり、本当に伝えたい重要なことから導かれる表面的なことのみを明示することにより暗黙の「重要なこと」を否定されにくくすることにより重要なことを前提として認識させる
- BUTでドライブをかける
- 人は最後の内容が頭に残りやすい。その為、BUTの前にネガティブな内容、BUTの後ろにポジティブな内容を置くことによりネガティブな感情を打ち消す。例:「よくやった。が次は○○にも気をつけたほうが良いね」ではなく、「○○への配慮が不足しているが、さすが、よくやってくれた。」
- ダブル・バインド
- どれを選択しても目的を達成できるような複数の選択肢を用意することによって重要な条件を受け入れやすくする
- 混乱法
- スピードを遅くすることにより重要なことを相手の無意識に入れる
- ザイガニック効果
- わざと結論を出さずに、相手が潜在意識の中で自発的に考えさせるように仕向けたり、逆にネガティブな内容で明示的に決着させ、潜在意識にネガティブを植えつけないようにして潜在意識のリソースを刺激し、活用する
- ラポール
- スタッフを十分に観察することによりリーダーとスタッフ間の根本的信頼感醸成
- MeタイプとWeタイプ
- 簡単に見分けられる人の感受性の二原色。手を組み左親指が上ならばWeタイプ、右親指が上ならばMeタイプ。バッグは左肩ならWeタイプ、右肩ならMeタイプ。バッグと逆側が心を開いている側。
- リーダーのための観察力養成トレーニング
- 呼吸を観る、視線を観る、感受性のタイプを観察する
- 4週間プログラム
- サイレントカリスマを身につける4週間プログラム。1週目:走らない、2週目:しゃべらない、3週目:判断しない、4週目:感謝する
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実践的な内容が多く、すぐ使えそうに見えるが、テクニックのみに走ると大変危険だと思う。結局は、周り(や仕事)に対する「愛」や「想い」なんじゃないかな。それをどうやって上手に伝えて納得してもらえるのか、を考える際には本書が参考になるのだろう。
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目次
●プロローグ 【天災社員を天才社員に変える無意識のコミュニケーション】
▼今どきの若いスタッフは天災?!
▼権限依存のトップダウンでは動かない
▼天災社員はリーダーが創っている
▼徹底的につきあうリーダーしか信頼しない
▼管理、干渉、無頓着はダメリーダーの証
▼テクニックがないとあなたの想いは伝わらない
●FACT1 【ドライブ】 ~スタッフが自発的に動く潜在意識へのコミュニケーション
▼反発とは変化への恐怖
▼YESと言いたくなる潜在意識テクニック その1【会話によるトランス導入】
▽トランス状態で心をオープンに
▽リラックスが一番
▽スタッフを緊張させているのも困るのもリーダー自身
▽日常会話の内容を工夫するだけでトランス導入「思考感トランスクエッション」
▽実戦的観点
▽目線と呼吸の変化によるチェック
▽工夫して実戦してみること
▼YESと言いたくなる潜在意識テクニック その2【結合法】
▽メッセージ・ユニットの結合で導く
▽言っていないことには反発はできない
▽前提をちりばめる
▽英語と日本語の違い
▽反発させたくないメッセージ・ユニットは最初の方に
▽反発を建設的な方向に導くスタッキング
▼YESと言いたくなる潜在意識テクニック その3【マジック・ワードBut】
▽新しいチャンスを怖れてしまうスタッフ
▽A、だけどB
▽より説得力を持たせるコツ
▽アドバイスを素直に聞かせる褒め方
▼YESと言いたくなる潜在意識テクニック その4【ダブル・バインド】
▽ダブル・バインドの原理
▽ダブル・バインドの実際
▽ダブル・バインドの構成の仕方
▽より高度なダブル・バインド
▽反発を封じる
▽決め手のダブル・バインド
▼YESと言いたくなる潜在意識テクニック その5【混乱法】
▽混乱法の原理
▽スピードの変化による混乱
▽人はゆっくり動くものに対しては反発しない
▽簡単なテクニックほど自然さが大切
▽混乱法とアンカー
▽ザイガニック効果
▽ザイガニック効果を活用した混乱法
▽ネガティブな言葉を抑えるのは逆効果
▼テクニックだけではスタッフは動かない
●FACT2 【ラポール】 ~信頼されるリーダーの秘密は観察力
▼ダメリーダーは自分のことしか見ていない
▼観察力こそがリーダーのマスターキー
▼リーダーのための観察力養成トレーニング・その1 ~呼吸を観る
▽呼吸を観る
▽トレーニングの実際
▼リーダーのための観察力養成トレーニング・その2 ~視線を観る
▽視線と記憶
▽視線を観る
▼リーダーのための観察力養成トレーニング・その3 ~感受性のタイプを観察する
▽MeタイプとWeタイプ
▽Meタイプ/Weタイプの見分け方
▽Meタイプの性格
▽Weタイプの性格
▽モチベーションの上げ方
▽Meタイプにはアドバイスするな!
▽Weタイプにはとにかくアドバイスせよ!
▽タイプと適正 ~プロジェクトにアサインするとき
▽タイプと相性 ~効率的なチームを構成するには
▽感受性の二原色
▽グループのタイプ
▼子供のような潜在意識
●FACT3 【カリスマ】 ~リーダーのためのセルフ・コントロール
▼サイレント・カリスマ・ビルディング
▼リーダーに求められるカリスマ性
▼サイレント・カリスマを身につける4週間プログラム
「サイレント・カリスマ・ビルディング」
▽WEEK1【走らない】
▽WEEK2【しゃべらない】
▽WEEK3【ジャッジしない】
▽WEEK4【感謝する】
▼その他のセルフ・コントロール法
▽ありのままの自分を観る
▽ありのままの自分を聴く
▽本当に自信をなくしてしまったとき
●エピローグ
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