著者は、UFJ総研のコンサルタントである、東條氏、五十嵐氏。短い例題・演習を取り入れており、まじめに読めば戦略思考の考え方が身に付きやすい。
本書では、戦略思考に必要な力として、5つを挙げている。それらは、
- 情報収集力:戦略の礎となるネタを収集するチカラ
- 構造分析力:物事の相互作用を分析するチカラ
- 予測力:将来を見通すチカラ
- 代替案策定力:戦略の可能性を広げるチカラ
- 意志決定力:最終決断を下せるチカラ
である。そして、戦略思考のプロセスは、上記の順に進むべきと説いている。
1,2については、「事実を正しく捕まえ、その相関関係を明らかにして重要度順に検討する」ということ。以前、会社の教育プログラムで受講したエデュ・ファクトリーのロジカルシンキングによく似ている。
3,4については、将来の姿を想像して、そこへの進み方を考えること。
5は、それらを元にして戦略を決める力。
私は今までは4を戦略思考と考えていたが、1から5までを広く戦略思考力ととらえても良いのかもしれない。
戦略思考力―例題・演習でやさしく身につく | |
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