アレックスシリーズ三部作の最後(原作では2番目に発表された)。取締役候補になれなかったアレックスなので、もう駆け出しマネジャーではないだろう。
モチベーションを高めるために何をすべきかを、物語仕立てで書いてある。章ごとにまとめや演習があり、理論から理解する人はこの部分だけ読んでもよいだろう。
モチベーションを高めるには、モチベーションサイクルをスパイラルアップさせるのが良い。モチベーションサイクルは、以下である。
- ビジョンを描く:説得力のあるビジョンを描く。
- 起爆剤を見つける:やる気に火をつける起爆剤がある。
- 自信を育てる:自身が湧くようにする。
- 飛び込む:思い切って努力する。
- 結果を確認する:いい結果が出る。
- フィードバックを活かす:高く評価される
- ますます自信が深まり、上のNo.3?6を何回も回り良循環に入る(スパイラルアップ)。
No.3?6は本人の意思が重要であり、それなしにモチベーションは上がらない。外からはモチベーションが上がるように誘導するだけである。
参考までに、著者が考えるリーダーシップの3要素は、以下のとおり。
- 未来の地図を描く。これから何を目指すかを決断し、目的地とそこまでの道のりを魅力的に描く
- エンジンに点火する。目的地へ向かう旅へと仲間や部下を誘い、目標達成に向けて全員を奮起させる。
- ギアをトップに入れる。チームを目的地に向かってぐんぐん前進させる。
世代間の違いや成功恐怖症など、現実に直面しそうな課題を盛り込んでおり、一般論ではあるがモチベートすることを一通り理解するには良い本。
NLP理論など、(私にとって)新たな考え方もあり、楽しめた。
あとは、本書の内容をどうやってリマインドしていくか、だな。適切な時に、「ほら、あの本のここに書いてあった考え方で試してみれば?」とアドバイスをくれるような人、いませんか(人でなくても良いです。進捗が芳しくないときに、アラームを挙げるだけでなくて対処案や対処案の考え方を示してくれるITシステムとか)。
駆け出しマネジャーアレックス モチベーションに挑む | |
マックス ランズバーグ Max Landsberg 村井 章子 おすすめ平均 モチベーターとは、身近な人 やや中途半端 モチベーションの良い入門書か、と思います Amazonで詳しく見るby G-Tools |
コメントする