水平分業が進む携帯電話。利益はどこに行くのか?

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世界に比べて標準化が遅れているといわれている日本でも、Symbian OSを使用した機種が20機種を超えたという記事があった(日経BPのニュースより)。また、世界で見ると、Symbian OSのシェアは半数にも達する(ちょっと古いWiredのデータから)。

携帯の機能が(ローエンドの)顧客の要望を上回っているのは明らかであり、モジュール化が進む。Symbianは、この波に乗って成長してきた。OSは、そのAPIが参入障壁であり、スイッチングコストの源である。シェアが拡大するにつれてSymbianに慣れた開発者が増え、再びシェアの拡大につながる。好循環ができている。
Symbianの牙城が崩れるとしたら、どこからだろうか?それは、OSの陳腐化やクローンOSの出現、上位層I/Fのパブリック化(例:Javaなど)による下位層への拘りの減少などだろう。
「イノベーションへの解」では、パソコンからハードディスク、更には磁気ヘッドメーカへと、利益享受者が移ってきたとの記述があった。携帯電話の場合、何になるのだろうか。

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このページは、thikが2005年12月20日 00:42に書いたブログ記事です。

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