原題はLeading quietly。ことを荒立てずに進めていくようなイメージである。誤解を恐れずに言うと、日本的な、関係者を丸く収めながら仕事を進めていくリーダーを指している
本書のような考え方が、リーダーシップを重んじている(と考えられている)米国で受け入れられていることに安堵感を覚えた。本書は、ごく一部の脚光を浴びているリーダーではなく、黙々と業務を進めていく現場のリーダーが、自分の方法で間違っていなかったと再確認する本だと思う。たまには本書のような内容に触れて、足元を確認するのも良いと思った。
以前読んだ著者の本(「決定的瞬間」の思考法)も、有無を言わさぬ強烈なリーダーシップで切り拓いていくのではなく、さまざまな価値観の間で悩みつつ意思決定をせざるを得ないリーダを描いていた。著者は、現実の人間の弱さを踏まえて、きわめて現実的な解を提示する考えのようだ。
静かなリーダーシップ | |
ジョセフ・L. バダラッコ Joseph L.,Jr. Badaracco 夏里 尚子 おすすめ平均 感動的な事例、具体的な方法論、粗雑な翻訳・監修 さまざまな事例が参考になります。 リーダーシップの真実を表現できるバダラッコ 複雑な現実問題に対処するための、具体的な指針となる書 ノウハウ本にこだわるのはもうやめましょう Amazonで詳しく見るby G-Tools |
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