Googleの検索結果の適切さは、誰もが認めるところである。Googleは、それを利用して広告を事業化した。そして、ユーザの利便性を高め、広告の掲載場所の増加や検索者の履歴取得への布石として、「Googleモバイル検索メール」を始めた。
以下、cnetに掲載された記事から。
グーグルは12月15日、携帯電話のメール機能を使った検索サービス「Googleモバイル検索メール」のベータ版を開始した。NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンのユーザーが対象となる。 携帯電話のメールの本文に検索したいキーワードを書いてg@google.jpに送信すると、検索結果がメールで送られてくる仕組みだ。米国ではSMS(ショートメッセージングサービス)を使った同様のサービスを「Google SMS」という名称で2004年10月から提供している。また、日本ではドワンゴの子会社であるニワンゴが1月から同じようなサービスを展開する計画だ(関連記事)。
比較的画面が小さい携帯に広告を表示することにより、広告を見ずにスルーされる可能性は減え、広告の効果の向上(=Googleへの収入の増加)が期待できる。また、検索時にはメールアドレスという個人識別情報が必ず添付されるため、「あるキーワードで検索した人が良く使う別のキーワード」なども自動的に取得可能となる可能性が高い(利用者の同意が必要だろう)。すると、広告出稿時の仕掛けとして、単なるキーワード指定にとどまらず、同一キーワードでも特定の属性を持つ場合のみ広告を表示する等の精度向上策を打つことができる。例えば、「車」でも、過去の履歴から性別や年齢層が推定できると、特定のセグメントを対象とした広告が実現できる。
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