物語を売れ。 ポストIT時代の新六大市場

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著者は、未来学者として、コペンハーゲン未来調査研究所の主任である。1999年に書かれた本(和訳本は、2001年に出版されている)。原書のタイトルは、「The Dream Society」。以下、斜め読みした内容を列挙する。

  • 情報社会の次は、ドリーム社会となる。
  • ドリーム社会では、以下の6つの市場がある。   
    1. 冒険を売る市場。ストーリーを提供し、「わくわく感」が顧客提供価値となる。   
    2. 一体感、友情、愛の市場。具体例では、携帯電話の家族割などだろう。     
    3. 思いやりの市場。たまごっち(やや疑問-thik注)や社会奉仕などが該当する     
    4. 「私は誰」の市場。自分のアイデンティティとなる市場。ブランドと言ってもよい。
    5. 心の安らぎ市場。     
    6. 信念の市場。

製品自体で差別化できない、あるいは顧客が製品の本質的な価値は既に満足してしまっており、購買決定要因がその他の要素に移ってきている場合、ストーリーが重要であることは、今(=情報社会)でも同じである。著者は、「ドリーム社会(ドリームソサエティ)」という言葉を通して、より強烈に訴えたのだろう。 それにしても、未来学者というのは、大変な職業だとおもう。
物語(ドリーム)を売れ。―ポストIT時代の新六大市場
4484011018ロルフ イェンセン Rolf Jensen 宮本 喜一


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star実用性なし
star良い本ですが
star浅いようで、しかし・・・
star心の時代に

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このページは、thikが2005年7月20日 00:01に書いたブログ記事です。

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