会社を改革しようとする取り組みは何度も行われたが、うまくいっていない。その原因は、「取り組み」が目的化してしまい、なぜそれを行うかを十分に理解していないまま行うために参加者のモチベーションがあがらないことが挙げられる。社内会議のための資料作りなど、「保険(保身)仕事」を行う現在の企業風土を改め、志のある人間がボトムアップで改革していく必要がある。
著者は、その解決策は、「コアネットワーク」であるという。改革の志のあるものが集まり、「気楽に、まじめな議論をする場」から部分最適ではない全体最適解が生まれる。
コアネットワークには、プロセスデザイナー、世話人、職場変革キーマン、スポンサーが必要になる。
コアネットワークは、成功者同士、あるいは成功者の組織構成員同士などから創っていき、スポンサーをうまく巻き込む。コアネットワークのスポンサー同士がネットワーク化できれば、改革の取り組みは全社に広がる。
著者が代表を務めるコンサル企業では、所属する「プロセスデザイナー」がずらっと並んでいた。うーん、ちょっと宣伝が入っているか>本書。
コンサルティングが書いている本というのは、現状分析には納得させられるが、その解決策がややもすれば総論に終始し、いまいち納得感がない。やっぱり、「ここから先は相談してね」に、なるのかなあ。
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