プロモーションは、対象とする顧客セグメントに、いかに広く深く浸透させるかが鍵だろう。Wiredに掲載されていた「無用なものを高額で落札する」宣伝戦略は有効という記事は、発想を非常に刺激された。
そもそも、広告宣伝費は費用対効果が非常に算出しにくい、また収益との関係も非線形(どころか、関係も不明)である。このような状況で、オンライン・カジノを運営するカナダのゴールデンパレス・コム社は「一粒で3回美味しい」戦略を取った。オークションサイトのebayで、二束三文(でも話題性があるもの)を、高額で落札するのだ。
これにより、広告ではなく記事としてマスコミに取り上げられる(効果その1)。勿論、出品者も満足できる(効果その2)。事実、同社はNPOなどの出品物を落札し、
「これは双方にメリットのある状況だ」とブラック氏は語る。「コミュニティーに還元し、慈善団体を支援できるし、われわれの名前も知られることになる」と述べている。そして、落札した物を展示して収入を得る(効果その3)。
イノベーションの典型のような企業だ、と思う。
よし、ギネスブックに載せてみるか(違うって)。
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