ソフトウェア企業の競争戦

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Outlogicなどで話題になっていました。やっと読みました。

The Busienss of Software What every manger,programmer and entrepreneur must know to thrive and survive in good times and bad. の、和訳です。


章立ては、以下のとおり。

第1章 ソフトウェア・ビジネス
第2章 ソフトウェア企業の戦略
第3章 ビジネスとして成功する為の方法
第4章 開発のベスト・プラクティス
第5章 ソフトウェア企業家精神
第6章 スタートアップ10社のケーススタディ
第7章 ソフトウェア・ビジネスの理想と現実

何回かに分けて書いていこうと思います。なお、私は、まさにソフトウェアビジネスを行っており、ある程度の先入観があることを前置きします



第1章 ソフトウェア・ビジネス

日本企業にとっては、ソフトウェアは工場生産品(=しっかりした設計図と、一子相伝の匠の技で創るもの)である。欧州企業はソフトウェアは芸術品または科学として扱う。米国はソフトウェアは事業であり、そこそこのものを爆発的に普及させて大儲けする。

* * * *

若干ステレオタイプ的ではあるが、言いたいことはわかる。また、単に事実を述べているのであり、優劣をつけているわけではない(とは言いながら、米国方式が良い、といっているのはみえみえ)



第2章 ソフトウェア企業の戦略

ソフトウェアの事業は、製品を売るか、サービスを売るかに大別される。ほとんどの企業は双方を提供している。法人向けはサービスに重点をおくことが多い。一方、製品販売は規模の論理が効き易いが、顧客をつなぎとめる策が必要となる。そのため、製品提供企業から、サービス提供企業への移行が起こる。それは、新規顧客の開拓が困難となり既存顧客への深更を計る(垂直型の展開)ためだ。

* * * *
内容は面白いが、やや冗長か。著者の主張を裏付けるために豊富な証拠を引用している。論文では歓迎されるが、実用書としてはもう少し分量を抑えたほうが読みやすい。各章の最後に「まとめ」があるが、それすら更に簡略化できるのではないか。

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このページは、thikが2005年5月10日 01:57に書いたブログ記事です。

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