以前のエントリに書いた、ITメディアの記事を読んだとき、真っ先に頭に浮かんだのがPentiumの割り算バグだ。
Pentiumの全数交換というインテルでは前代未聞の対策を行い(当時の経緯は、ここに詳しい)、500億円近い損害額を出した。
この教訓は、インテル会長のA.グローブが執筆した「インテル戦略転換」(Only the Paranoid Survive)の冒頭に出てくる。
本書の要点。
- 変化の予兆は必ずあるが、それを「ノイズ」と見るか「シグナル」と見るかが鍵である。
- (当然)ノイズか、シグナルかは区別がつきにくい為、まずは軽く試すことが必要。ノイズかシグナルかを聞けるプロの相手(社内外)と、それを試験的に実証できる環境を作る必要がある。
- 企業は、シグナルの変化に柔軟に対応していく必要がある。
「イノベーションへの解」で述べていることと多分に似ているなあと思った。ただ、「イノベーションへの解」は、それを誰でもできるようにもう一歩踏み込んだ点が素晴らしい。
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