AmazonもEPICに向かいつつある

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2014年にEPICを提供する「Googlezon」の一角を担う予定のAmazonについて、「アマゾン、『女の子にはピンクの包装紙』を提案するシステムで特許取得」という記事がcnetに掲載されていた。

Amazon.comの「顧客の商品購入を支援する手法及びシステム」に関する特許が米特許商標庁より認可された。この事実は、Amazonが同庁に提出した資料から明らかになった。顧客のプレゼント購入履歴から、プレゼントを受け取る人の年齢や性別、誕生日を推測する方法などが、特許範囲に含まれている。

データマイニングを行う為には、大量のデータと、良質and/or力技のマイニングルールが必要だ。既に門外不出の大量データを保有しているAmazonにとって、今回特許が成立したことで、マイニングルールまでもが独占的使用権を得たことになる。
「賢い」マイニングは、自分の考えを先取りしてくれる。大変便利なエージェントの到来だ。自分自身の貴重な時間や、お金が節約できるからだ。でも、データベースとそのマイニングルールが排他的に使用されると、僕らは「便利さ」を享受する為には、Amazonを使わざるを得ない。そうして、唯一つの機関が提供する「便利さ」に慣れてくると、彼らが提供する情報を何も考えずに信じるようになる。

彼らが、Amazon Web ServiceでAPIを公開したように、データベースへのアクセスと、そのマイニング方法を、独立して外部に提供することを期待するしかないのか。


追伸
「『購入履歴』を元に、プレゼントを受け取る人を推測しますか?」というダイアログがあればいいんだけど、無いだろうな。Amazon.co.jpのEULAに含まれてしまうんだろうな。ふと思って、現在Amazonがどのような情報を集めているか、をAmazonのサイトで調べてみた。

自動的に受け取る情報

Amazon.co.jp が収集し分析する情報には、次のものが含まれます。お客様のコンピュータがインターネットに接続するときに使用されるIP(インターネットプロトコル)アドレス、サインイン情報、Eメールアドレス、パスワード、コンピュータに関する情報と接続情報(ブラウザの種類とバージョン、オペレーティングシステム、プラットフォームなど)、商品の購入履歴(他のお客様からの類似情報と統合することによって、「トップセラー」のような特色のある情報を作ることがあります)、当Webサイトへのアクセス、そこからのアクセス、およびそこを介したアクセスに関する、完全なURL(ユニフォームリソースロケータ)の日付と時間を含む記録、cookieの番号、表示または検索した商品、カスタマーサービスを利用した際に使った電話の電話番号です。お客様が当サイトを訪れている間に、JavaScript(ジャバスクリプト)などのソフトウェアツールを使用し、ページの応答時間、ダウンロード・エラー、特定のページへのアクセス時間、ページの相互作用についての情報(スクロール、クリックおよびマウスの動きなど)を含むセッション情報、およびページからの退出方法を測定、収集することがあります。


とっても沢山あるじゃないか。。。

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このブログ記事について

このページは、thikが2005年3月12日 00:07に書いたブログ記事です。

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