「2.0」が流行っている。HPは、「Print 2.0」を発表した(英文のプレスリリースは、こちら)。
ITmediaの日本語記事によると、「Print 2.0」は以下が特徴だと言う。
「Webサイトを印刷しやすく」するサービスを開発。ブログプラットフォーム「Movable Type」の米SixApartとの提携では、Movable Type対応のブログ上に、ブロガーが印刷ボタンを追加できる機能を開発。ブログの読者は、印刷したい投稿だけを選び、簡単に印刷できるという。Movable Typeのプラグインを開発した、と言うだけでしょうか?
組み込み可能なWebサイトウィジェット「Tabblo Print Toolkit」を6月29日までに提供開始予定。Tabblo Print Toolkitは、HPが3月に買収した米Tabbloの技術を活用したもの。新規サイトだけでなく、既存のWebサイトにも印刷機能の追加が可能だという。ブラウザの印刷機能では、ダメなのでしょうか?
印刷サービス費用の比較が可能な「HP Print Cost Estimator」や、プレビュー機能「HP Print View Software」などの新サービスを追加した。今までになかった機能なのかもしれないが、なぜ「2.0」なのだろう?
Internet Watchによると、Web2.0を提唱したTim O'Reilly氏は、「2.0」の原則として以下の7つを挙げている(原文は、http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.htmlにあります)。
(1)Webがプラットフォームとして振舞う
?WebをOSとみなし、その上でアプリケーション的なサービスを展開する
(2)集合知を利用する
?小さな情報をたくさん集め、新しい価値を付け加えてみんなに提供する
(3)データは次世代の「インテル・インサイド」
?サービスの「核」となるデータを持つことで、支配的な立場を得る
(4)ソフトウェア・リリースサイクルの終わり
?ソフトのバージョンアップを繰り返して売る、というビジネスはなくなる
(5)軽量なプログラミングモデル
?迅速に開発できる環境、扱いやすいパーツで構成されたプログラム
(6)単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア
?携帯電話などPC以外の機器も意識して、Webの可能性を広げる
(7)リッチなユーザー経験
?Ajaxによる「待ち時間」がないアプリケーション
HPが提唱する「Print 2.0」は、上の7つの原則のどれに該当するのだろうか?
「自社が開発した新しいサービスを拡販するために『2.0』のブランドイメージに便乗しよう」、という発想が先行し、「なぜ2.0なのか」、という考えが少ないように思える。
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