FONは広告モデルで収益化を図るのか

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以前も触れたWiFiシェア事業のFONが、米国でルータの無料配布を行っている(cnetの記事から)。Yahoo!のADSLモデムの街頭配布を思い出すが、それとは大きな違いがある。ネットワーク外部性が大きく働くということである。そのため、自社WiFi拠点を増やすことが、自社サービスの普及に加速度的に貢献することになる。

現状では、FONは、japan.internet.comにもあるように、「自分で設備を持たないが、FONネットワークを使いたい(Alian)」という人からの収益でまかなうのだろう。但し、Google,Skypeや有名VCなどの錚々たるメンバから投資を受けている為、体力勝負に耐えられる体制はあるのだろう。

拠点増加後は、加速度的に参加者が増えると予想される。その後はコミュニティに対して広告提供をすることにより、Alienだけではなくコミュニティ参加者から収益を得られる方法を模索するだろう。GoogleがYoutubeを買収して収益化するのと同じ手法を取ると思われる。

無料プロバイダが廃れてしまったケースとの違いは、過去のポータルは儲かる手段を見出していなかったが、現状で集客できる場所については広告で設けられることが明確であること。Googleが、人さえ集められれば、広告で儲けられる、という広告収益モデルを作り上げたことが大きい。

FONにより、収入源を生み出す場所が、ISPでは無い場所に作られるのかもしれない。

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このページは、thikが2006年11月 1日 00:49に書いたブログ記事です。

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