WiFi携帯は普及する?

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WiFi携帯とは、無線LANと、携帯の電波の2つのネットワークアクセスを持つ端末のこと。
cnetの記事から。

携帯電話サービスプロバイダーは当初、Wi-Fiについて、天気予報や株価情報などの携帯電話データサービスの売り上げを脅かす存在としてとらえていた。だが、携帯電話信号およびWi-Fi信号の両方に対応した端末の商品価値に気づいたサービスプロバイダーは、そうした認識を改めつつあると、In- Statの報告書には記されている。

肝心の、「商品価値」については触れていない。と思ったら、
Wi-Fi対応携帯電話の利用者は、Wi-Fi信号の伝達範囲内にいるかぎり、有線サービスの代わりにSkypeのサービスを利用するオプションが得られるようになるという。Wi-Fi域内の外に出た場合は、同じ端末を携帯電話として使うことになると、アナリストは述べている。
 In-StatのアナリストGemma Tedesco氏は、「自宅では携帯電波をうまく受信できないユーザー」でも、デュアル端末に交換することで「問題を回避できる可能性がある」と説明した。

ということは、携帯電話の電波が届かない場合の補完策として有用である、というのが「商品価値」なのだろうか?
元は米国のcnetの記事なので、米国と日本は状況は異なるのかもしれないが、日本では、自宅で携帯電話の電波が届かないところは、少ないのではないか。また、屋内用の携帯電話の外部アンテナ(Googleで検索するといろいろある)も、滅多にお目にかからないことからも、日本では携帯の電波は自宅でもかなりカバーしていると思われる。

そうだとすると、日本では、「自宅でWiFi、それ以外で携帯」を携帯のキャリアが推進することは少ないのではないか、と思う。
但し、通信料以外での収入の道がある携帯キャリア、例えば優れたコンテンツを持ち、無線ADSLモデムを既に多数配置したソフトバンク・ヤフーは、WiFi携帯を推進する可能性がある。自宅からWiFiでのアクセスを可能にすれば、他社に比べて低いと言われている3Gでのカバー率の向上を低コストで実現できる可能性もある。

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このページは、thikが2006年6月29日 01:41に書いたブログ記事です。

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