日本はインフラ、米国はコンテンツ

| コメント(0) | トラックバック(0)

米国では、HD(高画質)映像のネット配信は時期尚早だそうだ(cnetの記事より)。

「HDファイルは容量が大きすぎて、典型的な米国のブロードバンド回線経由では、簡単にストリーミング配信したりダウンロードさせることができない」と Jupiter ResearchのJoe Laszlo氏(ブロードバンド担当シニアアナリスト)は言う。「われわれが使っている1.5Mバイトの回線は、音楽用には十分で、また低画質の動画にも耐えられる。しかしHDビデオについてはかなり厳しい・・・HDコンテンツがさほど多く出回ることはないと思う」(Laszlo氏)

日本では、8Mや12MbpsのADSLは当たり前となり、100Mbps光の普及が拡大しつつある。広帯域のビデオを流すことも可能だろう。

日本はインフラの構築は先行している。が、コンテンツについては米国が上のようだ。

Martin氏は、最近インターネット上を飛び交っていたあるビデオクリップを例に挙げたが、このビデオにはある自閉症の高校生がバスケットボールの試合に登場し、6本のスリーポイントシュートを決めたところが収められており、おかげでこの高校生は全米で一躍有名になったという。

鶏が先か、卵が先かの議論かもしれないが、充実したインフラを使いこなせるコンテンツを日本から生み出せるような仕掛けを作りたいと思う。そのためには、発信できる人・コンテンツを増やす必要があるだろう。日本では、まだ「誰か偉い人(マスコミなど)が作ったものを見る」という風潮が高い。誰でも情報を発信して、それを受け取れる習慣が出来れば、良いコンテンツも出てくるのではないか。P2Pなどをうまく使えば、ネットワーク負荷を集中させることをせずに可能となるのではと思う。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://thik.jp/MT-5.2.8/mt-tb.cgi/763

コメントする

このブログ記事について

このページは、thikが2006年4月11日 01:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ビジネスを育てる ポール・ホーケン著」です。

次のブログ記事は「誰でも使えるようにして、手数料で稼ぐモデル」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。